白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2004年01月16日(金) 自問自答癖

昨日は劇団☆新感線の舞台へ行ってきた。

前から2列目センター。いくらファンクラブに入っていたからといって、こんな席は、そうそう当たるもんぢゃぁない。張り切って行ってきたのだが、脱力するほどイマイチな舞台だった。主力メンバーに「寄る年波」が重くのしかかってきたのと、若手が育っていないのとが原因ぢゃないかと思う。それにしても大阪の劇団☆新感線ファンって懐が広いなぁ。あれくらいイマイチな舞台でも、ちゃんと笑って、拍手して、みんなで盛り上げようとしているのだもの。阪神タイガースだの、吉本新喜劇だのを甘やかせる構図と似ているように思った。

劇団☆新感線の舞台は、セットと衣装が不必要に派手で、殺陣と、踊りと、歌が濃くて、下品な笑いがあって、物語に深みも厚みもないが、テンションだけは高い……というのが特長なのだけに、最重要ポイントである「テンションの高さ」が少しでも下がってくると、どうしようもなくイマイチになってしまうのだなぁ。

もっとも「テンションの高さ」ってのは、自分のテンションとの兼ね合いもあるので、なんとも言い難いのだけれど。

自分のテンションが下がっている時に観ると「エネルギー貰ったなぁ」って思えるのだが、自分のテンションが上がりまくっていると「ちぇっ。なんでぃ」となってしまう。昨日は芝居のテンションよりも自分自身のテンションの方が、よほど高かった。昨日は……というよりも、ここのところずっとテンションが上がりっぱなし。昨日も芝居の前にIさんと話をしていて「すいません。ちよっとアドレナリン過多みたいで」と言い訳したりしていたし。

F曰く。「天才と呼ばれる人は別かも知れないけれど……人間が持っている愛と情熱の量は決まってるんやで。白蓮は、いつも愛と情熱の方向が偏ってるだけ。これはどうしようもない事だから、諦めた方がいいわ」

なかなか含蓄のある言葉である。しかしながら31歳にもなって、これって、どうよ? 日々、自分の欲望の赴くままに突っ走り「世のため人のために」なることは一切せず、動物の義務ともいえる繁殖活動をも放棄して……こんなことでいいんだろうか?

……などと、悩んでるふりをしてみたり。

「世のため人のため」になることも、繁殖活動も、私ではない外の人に任せちゃっていいかな……と思う。適材適所って言葉もあることだし。自分の中で答えはとっくに見つけているのに「これでいいのか? いや、これでいいんだ」と自問自答してしまうのは、もはや性癖の域かも知れないなぁ……なんてことを思いつつ、今日の日記は、これにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2002年01月16日(水) 大人になると硬くなるのね。

白蓮 |MAILHP