ほんの、いっときの事だったけれど、大阪地方は、すんごい風雨に見舞われた。豪気に雷まで鳴っていた。意味不明の図面と格闘しながら「帰りどうしようか」などと思いながら漫然とやり過ごした午後九時であった。
帰り道。自宅最寄り駅の広場に、黄色い銀杏の葉っぱがビッシリと地面にへばりついていた。もう年末だというのに、銀杏の葉が木に残っていただなんて驚きいた。それより何より、駅前に銀杏の木があったってことを、今のいままで気づかなかったってことにも驚いた。目を開けて歩いているからといって、それらを、ちゃんと見ているとは限らないらしい。
生きている間に享受できるものは、あまりにも少な過ぎるように思う。
色々なことが通り過ぎたとしても、その痕跡を確認できるものは、ほんの僅かしかない訳で。そう思えば「覚えていること」ってのは、自分にとって余程重要な記憶だったり痕跡だったりするのだろうと思ったり。
そろそろ眠くなってきたので、今日の日記はこれにてオシマイ。