来春、妊娠のため退職されるOさんに「Oさんが退職したら、Kさん(Oさんの上司というか相棒)は困らはるでしょうね」という話をしたらば、とんでもない方向に走っていって辟易してしまった。
Oさん、てばマシンガンのようにまくし立てるんだもの。吃驚しちまった。「私なんかいなくてもKさんは困らない」「私なんて役立たずだから、あの席に座っている意味はなかった」「私がいなくても会社はちっとも困らない」という内容のウン自虐トークを熱く語るのだもの。「そんな話は聞きたくねぇよ」と、うっかり口走ってしまうのをこらえるのに精一杯だった。
人の自虐話を聞くのは嫌いぢゃない。嫌いじゃないが、それは相手によりけりだ。
友人から、悩み相談とも愚痴ともつかぬ自虐話を聞くのは平気だし、WEB日記なんかで自虐ネタを読むのも平気だ。友人の場合は、どんな話だって「友人である」というベースがあるし、WEB日記の場合は「現実世界と隔絶された場所で」現実では言いづらいことを書いていると想定されるので、そういう場所では心の内を吐露しちゃうのも良いと思う。だが、それほど親しくもなない同僚から、そういう話をされると、困っちゃうではないか。
本当はゲーっとなるほど嫌気が差していたのだけれど「Oさんは、とても気働きの出来る人だし、そういう人の代わりができる人はなかなかいないと思う。Kさんの気持ちは分からないけれど、少なくとも同じフロアに女性は2人しかいなかったのだから、私はOさんがいなくなると寂しい」と、偽善者めいた返事をしてしまった。まぁ、Oさんの気働きとか、寂しくなるとかは本当のことだし。
妊娠中って気持ちが不安定になるらしいし、Oさんも、そうだったんだろう……ってことで、自虐炸裂トークは、もう忘れることにしよう。
Oさんの自虐話にウンザリして、ふと思った。私も自虐ネタを使う時は、ゆめゆめ気をつけなきゃいけないな……と。ついつい面白がって「もう三十路だし」とか「チビッコだけど、これでけっこう云々」とか自虐めいたことを言ったり書いたりしてしまうのだが、あれも気をつけなくちゃ見苦しく見えているのかも知れない。自虐ネタは程々を心掛けるようにしよう……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。