白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2003年10月27日(月) 読書について、あれこれ。

読書という趣味について個人的に思うこと。

HPに書いている読書感想について。レンタル日記を借りて「読書日記」に書いていた頃は「ある程度、面白かった本について書く」というスタンスでいたのだけれど、読書感想をHPに取り込んでからは「個人のHPなんだから自分の好きなことを書いていこう」と思うようになり、面白くなかった作品や、不愉快になった作品には否定的なことを書いて残しているのだが、弱小サイトとは言え、いちおう不特定多数の人間が目にする場所に、わざわざ不愉快なもの公開するのって、なんだかなぁ……と今更ながら思ったりしている。サラッと「面白くなかった」という程度ならともかく「ここが大嫌い」「滲み出る出る作者の人柄が好きになれない」「読者を馬鹿にするな」等、その時に感じたことをぶつけてしまっているだけに。

職場の同僚に「ねぇ。さっきの宅配便の人、なんかキショくなかった?」とか「○○さんってキモいよね」なんてことを、すぐ口にする人がいる。

それが事実であろうが、なかろうが、そういう言葉を聞かされるのって不愉快なことこの上ない。「思うのは勝手だけど口に出して言うことじゃないでしょ?」と言ってしまいそうになることがある。(そういうタイプの人って、言っても分からないので、言わないのだけれど)すごく親しい人に「ちょっと聞いてよ」ってノリで、ボソッと打ち明け話をするなら理解できるが、公の場所で口にしていいことじゃないと思うのだ。

そのことをスライドさせて考えるのなら、読書禄に「面白くなかった」作品は公開しない方がいいような気がする。もっとも、読んでくれる人が限られているので「ちょっと聞いてよ」ってことで書き続けるのもアリかとは思うのだけど。

読書日記とか、映画日記とか「何かの感想」がメインに書かれている文章でも、比較的穏やかなものを読むとホッとする。イマイチだったときも「私にはちょっと物足りなかったかも」程度でサラッと書き流す大人っぽさが素敵。趣味の喜びを綴るのは、こういう形がいいよなぁと憧れるが、その反面「ムカつく作品とか、激烈にツマラナイ作品に当たることはないの?」と疑問にも思うし、またコンスタントに良い作品と遭遇しているのだとすれば、それは相当、羨ましい。

今に始ったことではないのだけれど私の場合は「手当たり次第読む」という乱読スタイルをやめればも、そこそこコンスタントに良い本と遭遇できるような気がする。世間の評判を聞いてから読む。あるいは自分と感覚が似ている人の感想を聞いてから読む。同じ系統の作家さんを読む……などなど。読む本を事前に吟味すればいいのだ。分かっているけど、実行できないのだなぁ。「作品も、作家さん名前も聞いたことないけど、もしかしたら面白いかも知れない」と青田買いのようなことをして、かなりの率で撃沈していくのだ。ごく稀に「掘り出しもの」に遭遇することもあるのだけれど。

読書の可能性を絞りたくないという思いから乱読スタイルを続けてきたのだが、乱読したからって可能性が広がるかという、そうでもないような気がする。手当たり次第……はつつしむようにして、読む前にもう少し吟味することを心掛けた方が好いかもしれない。

グダグダ書いてしまったけれど、読書はあくまでも趣味なのだから、アレコレ考える必要はないのかも知れない。読書禄だって書かなきゃならない……って物ではないのだし。そもそも自分の中に「ちゃんとしたスタンス」を持っていれば、こんなことで迷う必要はないのだけれど。

なんとなく、愚痴とも言い訳ともつかぬことを書いてみたとろこで今日の日記はこれにてオシマイ。

<帰宅して追記>
阪神、負けちゃいました。残念無念。星野さんの胴上げが見たかったなぁ。


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2002年10月27日(日) ありがとう奈良盆地。
2001年10月27日(土) 妄想という名のフィルター

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