白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2001年10月27日(土) 妄想という名のフィルター

出勤途中、奈良盆地、某所にて素敵な女性をお見掛けした。

年の頃なら65歳〜70歳くらいだろうか。
グレーの御髪を、さっぱりとショートカットに刈り上げて
うなじが妙に色っぽくてドキドキしてしまった。
黒いタートルシャツに、カーキ色のジャケット。
スリムなパンツを完璧にはきこなして、手には茶色い皮のバッグ。
たぶん、なにがしかして働いておられる女性なのだろう。
颯爽と歩く、その姿は、ひときわ美しく光を放っているようで
私も、かくありたいものだと思った。

文章に書いてみると「うわぁ。小説に出てくる女性みたい」
・・・ってな感じだけど
実際は、小洒落た初老の御婦人だったのだと思う。
だけど私の目には「妄想」と言うなのフィルターが付いているので
そう見えてしまうんだな。きっと。

「ふぅ。いいもの見たなぁ」

そう思いながら、ぼさぼさ頭で、ろくに化粧もしていない私は
職場の近くにあるローソンに入って
お弁当を食べる時に飲む「なめこ味噌汁」と
疲れがピークに達した時に飲む「アリナミンV」を買った。
理想への道は遠く険しい。

「きみは素敵」

そう感じる人の、なんと多いことか。
・・・って「妄想フィルター」ちょっとパワー過多?
何につけ私は調整能力が低めかも知れません。
嫌なこともパワフルに感じますが
楽しいこともパワフルに感じます。

人生2倍、得してるかも。
もちろん、損だって2倍。2倍。

あの素敵な女性・・・
もう1度、道ですれ違えたら嬉しいのになぁ。


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