出勤途中、奈良盆地、某所にて素敵な女性をお見掛けした。
年の頃なら65歳〜70歳くらいだろうか。
グレーの御髪を、さっぱりとショートカットに刈り上げて
うなじが妙に色っぽくてドキドキしてしまった。
黒いタートルシャツに、カーキ色のジャケット。
スリムなパンツを完璧にはきこなして、手には茶色い皮のバッグ。
たぶん、なにがしかして働いておられる女性なのだろう。
颯爽と歩く、その姿は、ひときわ美しく光を放っているようで
私も、かくありたいものだと思った。
文章に書いてみると「うわぁ。小説に出てくる女性みたい」
・・・ってな感じだけど
実際は、小洒落た初老の御婦人だったのだと思う。
だけど私の目には「妄想」と言うなのフィルターが付いているので
そう見えてしまうんだな。きっと。
「ふぅ。いいもの見たなぁ」
そう思いながら、ぼさぼさ頭で、ろくに化粧もしていない私は
職場の近くにあるローソンに入って
お弁当を食べる時に飲む「なめこ味噌汁」と
疲れがピークに達した時に飲む「アリナミンV」を買った。
理想への道は遠く険しい。
「きみは素敵」
そう感じる人の、なんと多いことか。
・・・って「妄想フィルター」ちょっとパワー過多?
何につけ私は調整能力が低めかも知れません。
嫌なこともパワフルに感じますが
楽しいこともパワフルに感じます。
人生2倍、得してるかも。
もちろん、損だって2倍。2倍。
あの素敵な女性・・・
もう1度、道ですれ違えたら嬉しいのになぁ。