白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2003年10月22日(水) 都会のネコと

朝、会社の最寄駅から会社までの道のりで、たくさんネコを見かける。

奈良に通勤している時は、大型犬を飼っている家が多く、ちょっと変ったところだとアヒルを飼っている家があったりして、なかなか楽しい動物観察生活を過ごしていたが、不思議とネコはあまりいなかった。もちろん「まったくいない」という訳ではないのだが「そこここでウロウロしている」というノリではなかったように思う。

思うに。ネコは都会の生き物なんだなぁ……と。

特に野良ネコは自然の中より都会の方が似合っているような気がする。野良イヌもしかり。ネコもイヌも人間と一緒に生きていく動物だもの。だからこそ、他の動物とは別格で愛しいのだと思う。共生感というのかなぁ。そういう意識が常にある。

毎朝、たくさん見かけるネコの中で特に印象深い子に名前を付けてみた。黒ネコなのに、手と足(正確に書くなら足が4本。ネコに手はない)だけ白い靴下をはいたような子に「シロタビ」という名を。ネコの中のネコ。ネコの見本のように美しい三毛猫に「ひいさん」という名を。「シロタビ」は「白靴下」でも良かったのだが、なんとなく靴下よりも足袋が似合いそうだったので。「ひぃさん」は「お姫さま」の意味。今、読んでいる本に「ひいさん」という言葉がたくさん出てきて、何気に影響されたので。

我ながら年寄り臭いネーミングセンスだと思う。

名前を付けたからって、餌を与えるとか、そういう関係ではない。お互い、そういう気分だったら触ったり、触られたりするだけの希薄なふれあいがあるだけだ。シロタビはネコのプライドがないタイプなので、わりと容易く触らせてくれるが、ひいさんは名前の通りのお姫様気質で、よほど気が向かないと触らせてくれない。どちらのネコもネコというよりも顔見知り……というノリ。人間だったら顔見知りって程度の人に気安く触ったりはしないのだけれど。

私は彼女達に会うのが楽しみだけど、彼女達はどう思っているのだろうなぁ。「毎朝うぜぇよ」と思っているのかも知れない。彼女達の本当の気持ちを推し計る術はないので、これからもずっと私サイドの気持ちだけで、ちょっかいを出していくのだけれど。4本足の知人について書いてみたところで今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2002年10月22日(火) 黄色いレインコート
2001年10月22日(月) 隷嬢のごとく。

白蓮 |MAILHP