「へたれ」な犬が好きだ。
「へたれ」という言葉は共通語かと思っていたけれども
関西以外では通じない場所もーあるらしいので解説をば。
関西では「駄目な人」とか「根性のない人」を「へたれ」と呼ぶ。
ちなみに「へたれ」は侮蔑として使われるのではなくて
むしろ愛情を持って使われることの方が多い。
「しゃぁないなぁ。ほんまに「へたれ」やねんから」……てな具合に。
今朝、出勤途中で、へたれな犬を見かけた。
飼い主と散歩の途中だというのに、やたらと恨めし気に飼い主を見上げていた。
「もう。帰りたいんだけどなぁ。早く帰って、ご飯にしようよ」
とでも言っているのか、ものすごい甘え顔で媚びていたのだ
尻尾に噛り付いてやりたいくらいに愛らしかった。
我が家の犬も、相当へたれである。へたれな上に、ちっともお利口ぢゃない。
「いささか お利巧な犬」とか「やや お利巧な犬」とかいう感じ。
人を噛んだり、テーブルのものに口を出したりはしないけれど
芸の1つもできないような、そんな犬なのだ。お利口でないところが可愛い。
もしも、我が家の犬がパトラッシュやラッシーみたいな名犬だったら
これほどまでに愛せなかったんぢゃないかと思う。
私は人間も「へたれ」の方が好きだ。
ちょっと駄目だったり、へたれだったりする方が可愛いように思うのだ。
なんちゅ〜か。味がある……って感じ?
ものすごく、よく出来て、立派な人にも憧れちゃうけど
へたれには、へたれの味わいというものがあるように思う。
完璧に色々なことが出来る人って、ちょっぴり威圧的だったりするし。
いちがいには言えないけれど、へたれの人は優しいように思う。
今日は何が書きたかったかというと「へたれ」でも、いいぢゃん。て・事。
あ。しまった。今日は友人宅へ遊びに行った話を書く予定だったのに。
まったく、なにやってるんだか>自分
なにやら、いまひとつ主旨が定まらぬまま
今日の日記はこれにてオシマイ。