白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2003年05月18日(日) 本の整理。

そろそろ増えすぎた本を処分したいと考えている。

本当は、自分で買った本は1冊たりとも手放したくないのだが
収納場所の関係上、そういう訳にはいかないというのが悲しい。
最近は、もっぱら図書館生活者なので、本の増殖はゆるやかなのだが
それでも、1冊、また1冊と増えていくことには変わりない。
問題は「どの本」を捨てるか……ということだ。

イマイチ「面白くなかった本」を捨てるのが得策なのか
それとも「2度と手に入りそうにない本」を捨てるのが得策なのか
「読書録に感想を書いた本」を捨てるのが得策なのか

本棚机の1段を占拠している遠藤周作の文庫については
文学全集にも載っている作品がほとんどなので捨ててもいいように思うのだが
ハードカバーは重くて持ち歩きには向かないことを思うと捨てたくないし
児童書や絵本といった子供向けの本は
一般書以上に、手放したら最後、手に入りにくいから捨てたくないし
「ほとんど攻略したぜ」っていうような思い入れのある作家さんのは
もちろん捨てたくはない訳だし……

私。物を捨てる技術は持っているつもりだ。
勿体なくても「使いそうにないものは捨てる」ってのが鉄則。
本に関して言うなら「読みそうにもないものは捨てる」のが正解。
だけど悩んでしまうのだ。児童書なんて読まないのになぁ。あぁ……

ぼっちら、ぼっちら本の整理をしていて、ふと思った。

縁起でもない話だが、今ここで私が急死しちゃったら
この本達は、どうなっちゃうんだろう? って。
いくら好きだといっても、死んじゃったら読めない訳なので
ブックオフあたりに、タダ同然で引き取ってもらえれば良いかと思う。
実際、私が思いいれを持っている本というのは
金銭的価値に換算すれば、ゴミも同然。貴重本は、まずない。
欲しい人の手に渡ってもらいたいと思うのなら
わずかな可能性にかけて流通に載せるのが良いんだろうなぁ……
本好きとしては、愛する本は、ずっと誰かに愛してもらいたいのだ。

だけど宝物である『遠藤周作文学全集』だけは売ってほしくないような……
ものすごく貧乏な時期に、せっせと買い揃えたくらいに
欲しくて、欲しくてたまらなく手に入れた本なのだもの。
「本当に遠藤周作が好き」な人以外の手に渡って欲しくないのだ。
だからって棺に入れてもらいたくはない。焼くだなんてとんでもない話だ。
今のうちに「もしもの時に引き取ってもらう人」を探しておいて
遺言をしたため、家族に念押ししておくと良いかも知れない。
問題は「引き取ってくれる人」を探し出すことだろう。
そんなことなど、聞いてみたこともないが
友人で欲しいと思ってくれる人は、いないと思われ。
やはり、まとめてブックオフに流されちゃうんだろうなぁ……

それにしても……である。

片付けをしている最中というのは
どうしてつまらないことばかり考えてしまうんだろう。
自分が死んだ後の本の処遇を考えてるだなんて馬鹿げた話である。
2ちゃんねる風に言うなら「逝ってよし」って感じかも。

あ。そろそろ、PCを離れなくては。
今日はこれから友人宅へ食事をご馳走になりに行くのだ。楽しみ・楽しみ♪
……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2002年05月18日(土) 心霊・オカルトブーム…とか、なんとか。

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