彼らは……
オフィスにある机の引出しに棲んでいると伝えられています。
たいそう恥かしがり屋な一族のようで
人間の前に姿を見せることは滅多にありません。
彼らの仕事は、オフィスで働く人々を見守ることです。
もちろん、黙ってみているだけではありません。
人間に気付かれないように、お手伝いすることだってあるのです。
たとえば、人間がなくした文房具を探し出してあげたり
うっかりミスをしそうになっている人の耳元で叫んでみたり
睡魔と闘う人間の頭を、コツンと叩いて起こしてみたり。
彼らは、誰に誉められることもありませんが
それでも一生懸命に自分達の仕事をしています。
いつか……自分の背中に羽が生えてくるのを夢見て。
彼らは人間の微笑みを見るたびに
その背中に特別な力を蓄えてゆきます。
そして、その特別な力は、いつしか透明な羽になるのだそうです。
彼らの背中に羽が生えた日……
彼らはオフィスの神様から「オフィスの妖精」という名前をもらって
オフィスの机から飛び出してゆくのだそうです。
オフィスの妖精が自分の机の引出しを飛び出す時……
その席にいた人間を一緒に連れ出してくれるそうです。
新しいオフィスに、新しい世界に……
オフィスの妖精は、そうやって人間の側で暮らしています。
………なんて話が、あったらいいなぁ〜〜と妄想してみた木曜日。
今日は仕事が満員御礼・パツン・パツンだった。
週明けからのハード・ワークはキツイなぁ。
よほど、荒んだ顔をしていたのか
出来杉君こと、Tさんが駅まで車で送ってくれた。
終電には充分間に合う時間だったのに、悪かったなぁ……
↑とか言いながら、ちゃっかり送ってもらうあたり。
オフィスの妖精なんてのが、本当にいるのなら
ちょっと頑張って、まだ仕事をしているだろう人達を
励ましてやって欲しいなぁ……と思うのであった。
そろそろ寝なきゃなぁ〜〜ってことで
今日の日記は、これにてオシマイ。