昨日……帰りの電車で寝ていたら、酸っぱい匂いで目が醒めた。
土曜日の午後9時台に運行している
奈良盆地発、大阪行きの電車は空いているものと相場が決まっているのに
目を開けたら、車内は人でいっぱいだった。
大人も、子供も、年寄りも、若者も、ギュウギュウ詰めで揺られていた。
どうやら、地元で花火大会があったらしくて
花火を観て帰路につく人々と鉢合わせてしまったらしい。
意識がはっきりしてくると車内に充満しているのは
酸っぱい匂いだけでないってことに気が付いた。
体温で車内はムンムンしているし、人の汗でやたらと湿度が上がっていて
それはそれは息苦しくて、辛かった。
すいぃぃ。すいぃぃよ……あちぃよ……べたべたするよ……
目が覚めたのに本を読む気にもなれなかったので
じっと目を閉じて人が減ってゆくのを待ちながら、ふと考えた。
田舎通勤は仕事帰りに寄り道の1つもできなくて不満が多かったのだが
↑だいたいからして寄り道できる時間に帰宅できないことが多いのだが。
人の少ない電車に、ゆったり座って往復できたのは幸せである。
本を読んでもいいし、寝てみてもいいし。
そう言えば、電車の中でハガキを書いたことだってある。
それくらい空いている電車しか知らない3年間だったのだ。
しかし……
9月末で今の職場を辞めて転職したらば優雅な電車生活ともお別れなのだ。
満員電車なんて当たり前だし、座って行くだなんて不可能である。
本を読んだり、うたた寝したりは出来るだろうが
今のように、ゆったりとした時間を楽しめる訳ぢゃない。
私とて生まれてこのかた、ずっと大阪で暮らしてきたし
電車通勤歴(通学歴含)だって、かれこれ15年にもなる訳で
満員電車なんて、慣れっこのはずなのだが
それでも、たった3年足らずの田舎通勤に馴染んでしまったおかげで
「満員電車に乗れない身体」になってしまったようである。
ヤバイ……これは、ちょっとヤバ過ぎる。
昨日は「酸っぱい匂い」にギョッとしてしまったのだが
通勤ラッシュの混雑を思えば、なんてことのない混み具合だったのに。
ただでさえ暑いこの季節に
暑くて、酸っぱい匂いのする満員電車に乗って
毎日仕事に行っている人って偉いなぁ……と思った。
もうすぐ私も、そんな仲間に入るのだ。みなさん、どうぞよろしくね。
転職するのが待ち遠しかったのだけれど憂鬱のネタを見つけてしまった。
そりゃぁ、まぁ、1つや、2つはデメリットもあるさ
……ってことで、今日の日記は、これにてオシマイ。