白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

目次過去未来

【検索からお越しの方へ】
日記内検索をご利用いただくか、読書関係のお探し物はHPへお越しくださいませ。
当日記は移転しました。下記で更新を続けています。
引越し先 白い木蓮の花の下で


2002年04月07日(日) お弁当事情。

最近、私が作るお弁当は粗末な事この上ない。

「昨日の残り物」と「卵焼き」……だの
酷い時には「昨日の残り物だけ」だったりして
お弁当を作ると言うよりも
お弁当箱にオカズを「詰める」といった風情である。
もっと酷い時は「作らずにコンビニに頼る」という手段に出る。

私の、お弁当制作歴は15年ほどになるのだけれども
かつて、これほどまで、お弁当が粗末だったことはなかった。

原因は自分でも、よ〜く分かっている。
愚弟が休職しているために、お弁当を1個しか作らない上に
今の職場では「昼食は各自の机で食べる」ことになっていて
OLの昼食に見られがちな「お弁当グループ」のような物が無いので
↑すごく気楽なので、ありがたいのだけど。
自分の作ったお弁当が人目にさらされる事が皆無だったりして
まさに「自分のためだけのお弁当」を作っているからである。

いくら身内だからと言っても、愚弟のお弁当なと作るとなると
「してあげたい」と言う類の気持ちではなくて
料理する人間の「見栄」のような物が出てくるのだ。
↑あくまでも私の場合。尽す系の人もおられるかと思います。
チンケな物を食べさせる訳にはいかないな……みたいな。

身内以外の人間のお弁当を作っていた時期があるのだけれど
その時は、ものすごい情熱でもって、お弁当を作っていた。
空っぽのお弁当箱に「感想メモ」なんかを入れてくれる人だったので
誉められるのが嬉しくて、手を変え品を変え研究にいそしんだりもした。
馬鹿みたいだけれど、誉められると嬉しくなって頑張ってしまうし
たかがお弁当でも、頑張って作っている時は結構楽しかったりする。

私は1人暮らしの経験が無いのだけれども
1人暮らしの人が言う
「自分のためだけに料理を作る気にはなれない」
……と言う気持ちは、少しだけ分かるような気がする。
1人で食べるご飯は美味しくないと
……という部分もあるだろうけれど
自分のためだけに作る料理というは張り合いがない。

どんなに美味しい物を作って、自分が美味しいと感じたとしても
感動を分かち合うことも出来なければ、誰が誉めてくれるでもない。
私がもしも1人暮らしをしたら自炊なんて出来ないだろうと思う。
料理にあてる時間を、そのまま趣味の時間にスライドして
「コンビニ&外食」生活になること受け合いだ。

1人暮らしでも自炊できる人は尊敬してしまうし
1人暮らしゆえに自炊できない人には仲間意識を持ってしまう。

ここは1つ、年度も変わったことだし
お弁当箱でも新調して、心機一転を目指してみるかなぁ〜
などと思いながら、今のところは使い古したお弁当箱でもって
チンケなお弁当生活に甘んじている。

本当は自分のためだけの食事でも
ちゃんと手を抜かずに作れるのがベストなのだけれど
なかなか、これが、スットコドッコイなんである。

「見栄っ張り」って、悪い意味で取られることが多いけれど
人間、ちょっとくらいは見栄もないと駄目だよなぁ〜〜
とか、なんとか思いながら、今日の日記はこれにてオシマイ。


目次過去未来


エンピツ投票ボタン(押していただけると励みになります)↑
My追加

yurarraをフォローしましょう

【同月同日の過去日記】

白蓮 |MAILHP