私は「友達」よりも「友人」って言葉の方が好きです。
「友達」と書いてしまうと友人を「束」にしたような気がして。
本質的には、どんな風に書いたところで変わらないとは思うのですが。
ちなみに私の友人は「いいヤツ」ばかりです。
↑だいたいからして、嫌いなヤツを友人と呼んだりしないんだけれど。
なんか…こう……あたたかくて、力強くて
キーボードで「友人」という言葉を打つだけでも
ちょいとばっかり、力が湧いてくるような気がします。
ホントにありがたいです。友人って。
色々と助けられてます。友人に。
ですが、私には親しいけれど「友人」とは呼びたくないヤツがいたりします。
そいつは、友人という言葉を当てはめるには、しっくりこない存在で
それなのに、どうしたものか、やけに親しかったりする「おなご」で
ど〜しても「友人」と呼ぶには「友人」って言葉に失礼な気がするので
私は彼女のことを「友人」ではなく「同志」と呼んでいます。
ちなみに彼女は私のことを「友達」ではなく「連れ」と呼びます。
↑関西の男性は友達の事を「連れ」と呼ぶ人が多いのですが
同志は、生物学的にも、法律的にも、見た目も女性です。
同志の名前はFといいます。
同志Fと私は高校時代からの付き合いで
以前、一緒に作っていた同人誌のパートナーでもありました。
同志Fは私の知りうる人間の中で、いっとう「お馬鹿」な人間で
27歳の時に「シナリオライターになりたいから東京行ってくるわ」
……と言って、この不況の時代に地方公務員という安定した職を捨て
浪速を離れて、お江戸へ旅立っていったのでした。
ちなみに現在、同志Fの職業は当初の目標だったシナリオライターではなく
シナリオライター志望の回転寿司屋勤務アルバイターです。
同志Fは、とことん努力を惜しむタイプの人間である上に
しかも「計画性」という物がまったくなくて
ほんとうに、心から「どうしようもない」人間だと思うのですが
昨年、愚弟が事故にあった時は
その2日後、大阪にやってきて様子を見に来てくれて
翌日、また東京へ帰ってくような、どこか熱いところがあったりするので
どうしたものか、うっかり付き合い続けていたりします。
シナリオライター志望の同志Fは
自分で立てた志を実現させるキッカケさえも掴めずにいるようですが
根が楽天的な性格らしく、貧乏ながらも楽しい生活を送っているようです。
ちなみに同志Fは私が「60歳になったら出家して放浪生活を送る」
……と語った時に「あんたには絶対無理やで」と言い捨てた人物です。
先日、その同志Fが携帯にメールを送ってきました。
「前の職場の同僚の結婚式で大阪に帰るから遊んでな」
同志Fの誕生日が近いこともあったので
「誕生日祝いで、ごちそうするから、食べたいものあってら言うて」
……と返事をしたらば
「ごちそうしてくれるなら何でもいい」との慎ましい返事。
「何でもいいじゃ、選びにくいから、和食か洋食かだけでも言うてみ?」
私の問いに、同志Fは言いました。
せやなぁ〜。せっかくやしなぁ〜ワイン飲みたいわぁ。
和食でも、えぇけど、創作料理系にしてなぁ〜
ほんま、なんでも食べるけど
食べ物が美味しくて、ワインが美味しかったら文句言わへんから♪
……「何でもいい」と思っている女の言う言葉なのでしょうか?
私は同志Fの言葉に、思わず首をかしげてしまいました。
これだけキッパリ言うなら、遠慮するフリすんなっちゅ〜ねん。
でも、たぶん、私は同志Fの希望にそったお店を探して
ワインで乾杯しちゃったりするのだと思います。
でもって、久しぶりに会うのが、ちょっと楽しみだったりもします。
同志Fは、ちょっと言葉の感覚が「変」なところがあって
私がとった行動に対して、なにかにつけて
「くぅ。白蓮って男前やなぁ」と言います。
どうも同志Fの中で「男前」という言葉は
賛辞として登録されているようですが
今度、会う時にはキッパリ言ってやろうと思っています。
男前って言うなぁ〜〜〜
同志Fが本当にシナリオライターになれるのかどうか……
ほとんど眉唾ものですが、これからも「あったかい目」で
同志Fの行く末を見守っていきたいです。
もしも同志Fがシナリオライターになるキッカケを掴んだら
また、この日記で報告するかも知れません。
つらつらと同志Fのことを語ってみたところで
今日の日記はこれにてオシマイ。