白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2002年03月03日(日) 大人の遠足♪

今日は新しい住宅展示場のプレ・オープンを見学に行ってきた。

CADオペレーターという仕事は
朝、出勤してPCに向かったら、ずっとPCに向かって作業するので
外に出ることもなければ、お客様や業者の人と話をする機会も無いという
比較的、根の暗〜いポジションなので
「仕事中に出掛ける」ってだけでも「血沸き肉踊る」大イベントだったりする。
建築士さん8名と連れ立って、ほとんど遠足気分でのお出掛けだった。
少し風は冷たかったけれど、奈良盆地は素晴らしいお天気で
遊びに出掛けるには、もってこいの1日といった感じ。

春のシーズンに向けて建てられた新しい展示場は
高級志向で作られた商品で「趣味人の大人」が暮らす家……といったノリ。
茶室、陶芸コーナー、和服が着脱畳スペースのあるクローゼットなど
思わず溜め息が出てしまうようなゴージャス空間が広がっていた。

どのスペースも趣向を凝らした造りになっていたのだけれど
設計課の一同が全員一致で「トキメキ大賞」に選んだのは「書斎」だった。
10畳もある広々としたスペースに大きな机と作り付けの棚。
小さな書庫と、勾配天井へ連なる秘密基地のような収納スペース。
広いインナー・バルコニーに面していたりして
↑外部からの視線をカットしつつ、内側から景色が楽しめるバルコニー。
バルコニーには小さなテーブルとと椅子が2組。

「男心をそそりますねぇ〜」
夢見る建築士のKさん、大喜び。
……って言うか、そんな書斎だったら女心だって、そそっちゃう。
あの書斎の主人になれるのなら悪魔に魂を売ってしまう……かも(?)

建物の中や、外まわりなど、ぞろぞろと歩き回り
イチャモンつけたり、感心したり、大騒ぎだった。
バナナも、お菓子も、ビールも持っていなかったけれど
みんな子供みたいに興奮していた。
しがない図面の清書係である私も、いっちょまえに
「物を作る人間の喜び」をジンワリ噛み締めてみたりして
自分も、少しだけ関わって出来上た家の格好良さに見惚れてしまった。
楽しい大人の遠足は2時間ほどで終わり
子供みたいに興奮していた大人は、みな普通の大人に戻った。

それにしても。

大人は、やっぱり子供とは違うと、つくづく思った。
普段、お日様に照らされるのは「出勤する時だけ」だったりするので
久しぶりにお日様に照らされて、大はしゃぎしたりすると
心地良く草臥れてしまって「おやつどき」には眠くてたまらなかった。
お日様のパワーって素晴らしい!!

そんなこんなで、スキップ気分のまま1日の勤務が終わった。
今日は「書斎」の夢を見るかもし知れないなぁ〜なんて思いつつ
今日の日記は、これにてオシマイ。


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