2001年もいよいよ大晦日。
大晦日といえば、大掃除に、紅白歌合戦に、年越しそば……
なんとなく「ご家族」めいた行事や風習があったりして
面倒臭いながらも、けっこう好きだったりする。
でも、私にとって大晦日は別の意味において特別な日なので
大晦日になると、やはり感傷に浸りきってしまう。
1999年の大晦日の夜。
当時、まだ生きていた父は、ほぼ完全に正気を失って街を徘徊したのだ。
母と私の言葉など、外国語を聞いているようだった
…のかどうかは謎だけれど
父は人の言葉など聞いちゃいない様子で午後9時頃から徘徊をはじめた。
病院へ連れて行くといっても、なにしろ大晦日だ。
しかも微妙に「生命にかかわる」という事態ではない。
仕方がないので私と母は2人して父の後を尾行した。
大晦日の夜……
頭のイカレた中年の男と、妻と、娘が不可思議な行列を作って歩いた。
「いったい、いつまで徘徊するのだろう」と心配したいたのだけれど
どうしたものか父の帰巣本能は、まだ機能していたらしく
11半頃には自ら帰途につき、自分の布団で眠ってくれた。
ひと息ついてTVをつけると小林幸子が飛んでいた。
年明け早々に父は何度目の入院をして
そのまま死へ滑走路を、ゆっくりゆっくり進んでいった。
8ヶ月に渡る入院生活の間にも色々と難儀なことはあったのだけれど
一昨年の大晦日の尾行は
「マイ・ベスト・吃驚大賞」にノミネートしたいくらいの出来事だった。
ちなみに元旦は、父の誕生日だったりする。
大晦日は「尾行記念日」
元旦は「父の誕生日」
私の性格は、どちらかと言うと
「スッキリ・サッパリ・キッパリ」と清涼飲料水のキャッチフレーズのように
後味を引っ張らない性質だと思うのだけれど
大晦日と元旦は、ちょっぴり思い出さずにはいられない。
↑すっかり忘れてしまったら、それは「鬼」って感じもする(苦笑)
思い出話は、こんなところでおいといて。
今日は大晦日。一般的な話も少し。
「エンピツ日記」は10月にデビューしたばかりで日が浅いですが
今年、お付き合いくださいました「あなた」どうもありがとうございました。
「さるさる日記」から引き続きお付き合いくださったいる「あなた」
裏も表も見せちゃってるのに変わらず仲良くしてくださって
本当にありがとう。
ささやかな日記&掲示板を可愛がってくださってありがとうございます。
来年もよろしくお願いいたします。
では、良い新年をお迎えくださいませ。
白蓮拝
************************
しんみりモードになっちゃった方が、いらしたらごめんなさい。
私、30日の夜は女友人とペルー料理を食べて
その場の勢いで初体験のサルサダンスを踊って
膝ガクガクいわせてました。
まっ、来年も気楽によろしくです〜m(_ _)m