白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2001年11月30日(金) 薬!くすり!クスリ!

風邪っぴきになって1週間。
症状が悪化しない変わりに、まったく良くなる気配もないので
子供の頃からお世話になっている個人病院へ行ったらば
ずっと診ていただいていたドクターは引退されていて
その代わりに息子さんがドクターの椅子に座っておられた。

診察をしていただいて、たくさんの種類の薬をもらって帰宅。
あまりにも薬の種類が多いので、とまどいながらも服用したらば
なんとまぁ。
1回分服用しただけで嘘みたいに症状が軽くなっていた。

ドクター、なんか別の薬…ヤクとか入ってないでしょうね??

……と思わず疑ってしまうくらいの効きっぷりだった。

先代のドクターは薬を出してくれない方で
「のどが痛いのでトローチください」と言っても
「飴でも舐めておきなさい」と却下。
「解熱剤などいただきたいのですが」と言っても
「一時的に熱を下げても、なんの意味もないから駄目」と却下。

薬を出さなくて、商売になるのだろうか??
…と首を傾げてしまうくらい薬を出してくれなかったドクターは
しかし「病気の発見」には長けた方で
ちょっと「ややこしい病気」をいち早く察知しては
総合病院へ紹介状を書いてくださっていた。
素晴らしい「ホーム・ドクター」だったと感謝している。

息子さんに代替わりした、その病院は
風邪の季節ということもあってか、なかなかの大繁盛だった。
父上の代の時は「あの先生は薬を出してくれない」との評判で
患者の数は「そこそこ」といった感じだったのに。

薬の威力ってスゴイ!!
病気になっても仕事を休めない人間にとっては、ありがたい限りだ。
症状が軽くなって、文句を言うつもりはないのだけれど
「薬を出してくれない」先代のドクターが、懐かしくてたまらない。

「薬のありがたさ」について、ちょっと考えてしまった。
その時々に応じて視点が変わるので
なんとも言い難い問題なのだれけれど。

それにつけても、早いこと「風邪っぴき」とオサラバしたいものである。


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