2010年02月19日(金) |
2/18 熊本崇城大学市民ホール(その2) |
(昨日の、哲ちゃんのコンサートの話の続きです。できればそちらからどうぞ)
続きスタート。
話は一段落して、徹貫さんは一旦退場して哲ちゃんは 「次は…せっかくなんで、今話しに出た『SELF CONTROL』とか、あと今自分で聞いても気持ちいいなって言う作品で『CAROL』ってアルバムがあるんですけど、その中からとかTMの曲をやりましょうか」 そう言ってピアノの前に座りました。来たー!!やっとTM!!!
『SELF CONTROL』から『GET WILD』、『TIME TO COUNT DOWN』『CAROL(組曲で)』『SEVEN DAYS WAR』……次々に奏でられるTMのメロディに、気付いたら泣いちゃってました。嬉しいやら懐かしいやら。そして終わった…と思いきや、マイクを手にとって 「弾こうと思ってたのに忘れちゃった。『Still love her』って曲を弾くつもりだったのに。『GET WILD』と一緒にシティハンターのテーマ曲で使ってもらって、作詞も僕がしてて、ちょっとマニアックかもしれないけどお気に入りなんですよ」 なんて言ったら、そりゃ客席から 「弾いて〜!」 の声がかかるでしょうよ。嬉しかったようで 「じゃぁイントロだけね」 と言って本当にイントロだけ(!)弾いてくれました。マニアックなんてとんでもない。名曲ですよ?
「で、次は…90年代の、お前一体何曲作ってるんだって言われてた頃の曲をやります。LOVE TRAINとかも出てくるかな。あと〜…まぁある程度のヒット曲は出てくると思うんで」 そう言ってピアノに向かい、まずは『DEPARTURES』から。そしたら次に『I'm proud』が出てきたんで、正直ちょっとビックリしました。なんつーか、朋ちゃんの事って触れちゃいけないのかな…みたいな気分があったもんで(^^; でもまぁ哲ちゃんにとっては、自分の作品がヒットした歴史の1つなんだよね。さらに続いて『I BELIEVE』から、『SWEET 19 BLUES』『Don't wanna cry』、『愛しさと切なさと心強さと』そして『CAN YOU CELEBRATE?』と弾いて、立ち上がって一礼……
…………………『LOVE TRAIN』は!?
どうやら、自分で言ったのにまた弾き忘れたようです(泣)
そして再び徹貫さんが出てきてトーク。 「熊本の思い出ってあります?」 という問いに 哲「あ、昨日ね、ちゃんと調べてきましたよ、wikipediaで(笑)3回来てますね、熊本は。この会場も…EXPO(ツアー)の時に、まだ名前が違った頃…だよね?(←客席に確認)うん、来ましたよ。確か90年に」 徹「(間髪入れず)92年です」 哲「え!?…ちゃんと調べたのにうろ覚えだもんな〜。92年でしたか」 と照れ笑い。えぇ、その時の客席に私もいましたわ(^^;
普通は、地方に行ったら『あそこではこれがおいしかった』とか『あの町では地酒が』とか、食べ物にリンクして記憶に残る事が多いと思うんですけど…という徹貫さんの問いに 「うん、でも僕はほら、皆さん知ってると思いますけど魚がダメなんで…」 と哲ちゃん。 「『いいとも』に出ると必ずタモリさんから『相変わらず魚ダメ?』って聞かれるんですよね」 …あぁ、うん、毎回言われてるね(^^; で、 「だから、おいしいものを食べたって言うよりもダメだった記憶の方が残ってるんですよね〜」 だって。昔、釧路に行った時に(熊本に来てるのに全然違う北海道の話でゴメンね、と前置きしてました)、釧路と言えばやっぱり漁業の町なんで、道を歩けば数メートルおきに魚の柄のタイルが歩道に貼ってあるし、泊まったホテルの部屋ではなぜか魚臭い気がして食べてもいないのにアレルギー反応が出てしまい、メンバーやスタッフを残して自分だけ小樽に逃げた事があるんだそうです(笑)
「熊本と言えば…馬刺し、ですよね?食べた事ないんですよね〜。でもせっかくだから今日は挑戦してみようかな?」 とも言ってました。哲ちゃん、馬刺しだけじゃなくて煮たり焼いたりした馬肉料理もおいしいから!なんならお店も教えるよ!(爆)
そういうわけで食べ物関連の記憶はないけど、昔TMで来た時に3人でアーケードを歩いた事があるそうです。 「すんごい広くて立派なアーケードで…まだあります?(←客席に)あ、ありますか?で、アーケード抜けたら熊本城が見えるんですよね、確か。ほら、ちゃんと覚えてますよ」 と話してくれました。
続いては現在の活動の話。毎日スタジオに入ってるそうです。去年の判決後から曲作りを始めて、今47曲までできてると。どの曲を誰に歌ってもらうか…とかを、今考えてるとこなんだって。徹貫さんの 「せっかくなんで、2小節ぐらいよかったら…」 という声にこたえて、ピアノの前へ。まだ全然世の中に出てない新曲をちょっとだけ弾いてくれると!盛り上がる客席を見てちょっと嬉しそうにしつつも、なかなか弾き始めない哲ちゃん…どうした?
「あのね、今なんで弾かないかって言うと…曲はあるんですよ。これを弾こうって頭に浮かんでる曲があるんだけど……あの、今まで作った曲が全部で1,000曲ぐらいあるんですけど、ピアノで弾くとどうしても似て聞こえちゃうんですよ。アレンジとか歌う人が女性か男性かとか、そういういろんな要素で違う曲に仕上がるので、ピアノで弾くとどの曲もなんとなく似ちゃうの。だから今ピアノで弾くと、あれ?この曲ってあの曲に似てるじゃん、とか思われそうで、どうしようかな〜と…」 と言い訳(笑)した後に、ようやくちょっとだけ弾いてくれました。
……なんだろう、確かに何かの曲に似てる気もするんだけど…具体的にあの曲って言うんじゃなくて、ただひたすら『哲ちゃんらしい』曲でした。90年代に哲ちゃんがどかすか曲を作ってた頃、よく『小室哲哉の曲はどれも同じに聞こえる』なんて言われてたでしょ?良くも悪くも癖があるって言うか、知らなくても聞けば 「あれ?これ哲ちゃんかな?」 と思わせる特徴というか個性というか。それがありました。多分、何の予備知識もなしにどこかでこれを耳にしても 「…これ、哲ちゃんじゃない?」 って思うんじゃないかな。そういう『哲ちゃんらしさ』。
キレイなメロディでしたよ。今、哲ちゃんの周囲で一番評判のいい曲なんだって。でもこれからまたアレンジとかも作っていくので 「これが発売になってから聞いた時に『あ、あの時の!』ってわかったらすごいですよ」 と笑ってました。
そして最後に、浜ちゃんに提供した『WOW WAR TONIGHT』と、globeの『Precious Memories』で終わりでした。弾き終わって、静かに哲ちゃんが一礼してステージから姿を消すと、すぐにアンコールを求める拍手が。でもそれを断ち切るように客電がつき、ご丁寧にステージに緞帳まで下りてきました…くそぅ、アンコールはなしか。でもこの後握手会やるってだからな。アンコールしてたら遅くなるか。
握手会に参加する人はそのまま席に座って待つように、参加を希望しない人はこちらの出入り口からお帰りください…という案内がありましたが、ちらほらと『付き合いでチケットもらったので来てみました』みたいな感じの人達が帰ったぐらいで、ほとんどの人は座ったまま。しばらくして、会場の後ろの方(出口に近い所)から1列ずつ係員が誘導するので、それまで席でお待ちください、という説明がありました。……流れ作業的にどんどん進めるんじゃなくて、ちゃんと1人ずつに時間を取りたい、という事なんでしょうか。
幸か不幸か、私の座席はかなり前の方だったので、順番が回ってくるまでに小1時間ほど待つ羽目になりました。もう後ろの方から数えた方が早いぐらい最後のほうになって、ようやく案内されて列に並びます。あ、哲ちゃん見えた。あ、段々近づいてくる・・・・・・・・・私の緊張も増していく中、ついに順番が来ました!!
緊張のあまり、手が震えてたような気がします。ちょうどトークでEXPOで熊本に来た時の話が出たので 「EXPOの時もこの会場で見たんです」 と言ったら、ちょっと驚いたように 「そうなんですか!ありがとうございます」 と笑顔で答えてくれました。しっかりと握ってくれた手は、思ったより大きくて力強く感じました。
言いたい事の半分も言えなかった気もするけど、哲ちゃんに直接話せる機会があるなんて思ってなかったので、本当に本当に幸せでした。哲ちゃん、熊本に来てくれてありがとう。
会場を出て、幸せな気持ちに浸りながら車を停めた駐車場の方へ歩いて行くと…何やら人が集まってる。
……………あ、搬入口だ。そしてここでコンサートが行われる時は、アーティストの出入り口でもある…って事は、この人達は出待ちしてるのか!
どうしようかな…とちょっと考えたんですが、せっかくだからちょっとだけ待ってみようかな。哲ちゃん出てくるのかもしれないし。というわけで、そこにいた人に紛れて私も待ってみました。
ところが。
『ちょっとだけ』なんて最初は思ってましたが、いざ待ち始めてしまうと途中で帰れないのです。自分が諦めて帰った直後に哲ちゃん出てきたりしたらどうしよう!?と考えると、とてもじゃないけど途中で帰るなんてできない。
えぇ、結局30分以上も待ってしまいました(苦笑)このくそ寒い中30分も!でも待った甲斐あって、出てきた哲ちゃんに会えましたよ。車に乗り込む哲ちゃんに皆で 「お疲れ様でしたー!」 と声をかけ、哲ちゃんも、車が動き出してからも何度も外を見ては手を振ってくれました。待ってて良かった!
そしてライブの時から気づいてはいたのですが、カメラが何台も入ってました。コンサート中も撮影してたし、握手会の時も撮ってたし、終わって哲ちゃんが出てくる所も撮ってたし、会場を出た車の中ではインタビューのような感じでしゃべってました。
もしかして、何かドキュメント番組の取材とかかな?やばい、出待ちしてるとこが映ってたらどうしよう(笑)
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