金色の夢を、ずっと見てる

2006年04月06日(木) その立場になってみて初めてわかる想い。

結局、正味3時間ほどしか寝れませんでした。しかも、携帯のアラーム1回で目が覚めてしまうという、普段の寝起きの悪さからしたら驚愕の目覚め。

次郎君は先に起きてたんですが、ちょうど彼がトイレに入ってる時に私が脱衣所に洗濯物を取りに行って奥の部屋で干し始めたので、顔は合わせないまま。次郎君がそこを覗いて
「おはよう」
と声をかけてくれたので
「おはよう」
と返す。
「・・・・行ってくるね」
「行ってらっしゃい」
返事はしたけど、振り向きませんでした。結婚して以来始めて、朝から顔を合わせずに送り出しました。今まで、たとえ片方が休みでまだ寝てても、
「行ってくるよー」
と声をかけて、寝ぼけながらも見送りはしてたのに。


2年も前の事でこんなにも意固地になってしまう自分の頑固さに呆れる気持ちと、2年も前の事でなんで今さらこんな思いしなきゃいけないの・・・という悔しさで、洗濯物を干しながらまた涙が出ました。


仕事しながらあれこれ考えました。あんまり考えると泣きそうになるんだけど、でもいつまでも引きずりたくない。夜にでもちゃんと話して、それで終わりにしたい。

どう言えば私の気持ちが伝わるのかな・・・・一生懸命考えました。


風俗に行ったとか浮気したとか聞かされたら辛い。たとえそれが2年前の事であっても1週間前の事であっても、聞いたその時に私が辛いんだという事に変わりはないんだ。2年前の事だからいいだろうとか軽く考えないで欲しい。

もちろん、前提としてそういうお店に行ってほしくないし、お店じゃなくても浮気なんてしてほしくない。でも、いくらそれを言葉で約束してくれても、私がそれを確かめる手段はないんだよね。飲みに行く度について回るわけにはいかないし、昼間だって、その時の仕事次第で現場が変わる人なんだから『今日は○○で仕事』って言われたらそれを信じるしかない。

それこそ俳優の船越栄一郎さんみたいに1日のスケジュールを紙に書いて申請してもらって、仕事中にも“朝・昼・晩・晩・晩”ぐらいの勢いで電話とかメールとかしてくれればちょっとは安心するのかもしれないけど、さすがにそこまではやりたくないし、それでも本気でそれをごまかそうと思ったら手段なんていくらでもあると思うし。

そもそも、普通はそこまで束縛されたら、逆になんとかしてそれをかわしたいって思っちゃうんじゃないのかな?私が求めてるのは、
「奥さんの束縛がきついから何もできない」
っていう状況じゃなくて
「それをすると奥さんを傷つけるからしたくない」
って自発的に思ってもらう事なんだよ。無理やり押さえつけるんじゃ意味がない。


結局、信じるしかないって事になるんだ。守れるかどうかわからない、守ってくれてるかどうか確かめる手段のない約束なんてしてもしょうがない。でも、
「しないよ、行かないよ」
と言ってくれる言葉を信じるしかない。そして、だったらせめて、もしそういう事があっても絶対私にはばれないようにしてねってお願いするしかない。

それを知ったら私が傷つくってわかってるんだから、だったら傷つけないためにそういう事はしない、もししちゃっても隠し通すって形で私を大事にして。


本当は、単純に
「私じゃない女性を求めたんだ」
っていう事実が悲しい。私以外の人としたかったのかなぁって思うと悲しい。そこに気持ちがなくても、純粋に『SEXがしたいだけ』・・・・もっとありていに言ってしまえば『射精したいだけ』だったとしても、私じゃなくても誰でもいいって思われてしまった事が悲しい。

でも今さらそれを言っても仕方ないから。



1日かけてそんな事を頭の中でまとめて、帰宅。


本当は、ピザが食べたかったの。というか、なんでもいいからワガママを聞いて欲しくて、次郎君がいつものように
「今から帰るよ」
の電話をくれた時に
「テイクアウトのピザを買って来て」
って言おうと思ってたの。

でも遅くなるって言うから、しょうがないので夕飯の支度。と言っても作りたくなかったので自分はカップ麺で済ませて、次郎君には焼きそばでも作ってあげることに。9時過ぎに
「今ファミマにいるんだけど、何かいる?」
と電話。・・・・正直、特に欲しい物はないんだけど、次郎君があまりにいつも通りな感じでなんか悔しいので、何か買って来てもらいたい。
「・・・・・・プリン食べたい」
「ん、じゃぁ買って帰るよ」

・・・・・もしかして、一応お詫び(というかご機嫌取り?)のつもりなのかな。


しばらくして帰ってきた次郎君の手には、プリンとティラミスの入ったビニール袋。

あれ、それだけ?ついでに自分も何かおつまみとか買ってきたわけじゃないの?


・・・・・もしかして、本当にご機嫌取りのために買って来てくれたのかな。



とりあえず夕飯の用意をしてあげて、でもご飯食べながらテレビ見ながら話すような事じゃないし、なんか次郎君は本当に今朝ケンカしてた事なんて忘れてるみたいに普通だし・・・・・でもこのままなしくずしに仲直りしちゃうなんてイヤだし。

どう切り出そう?


「・・・ねぇ、来週の土日は仕事?」
「ん?土日っていうと・・・」
「15・16日」
「えーとね・・・あ、確か16日は消防(地元の消防団)が何かあったな。15日は休めるかもしれないけど。なんで?」
「これに行きたいの」
と言って私が取り出したのは1枚のチラシ。

会社の生協会員のプランで、長崎ハウステンボスのホテルに通常の半額ぐらいで泊まれるプランがあったんです。今行けば、チューリップ祭りとかやってるんじゃないかな。

もともと4月には入籍1周年って事でどこか1泊でいいから行きたいって話してたし、次郎君が思ったより忙しくて企画倒れになりそうだったんだけど、この際実行したい。

「15・16か〜・・・・行けない事もないかなぁ。・・・・・行きたいんだ」
「うん、行きたい。それでチャラにしてあげるから」
「・・・・そう来たか(苦笑)」
「だって本当はまだちょっと怒ってるもん。でも2年も前の事でいつまでも嫌な空気引きずりたくないの。だからそれでチャラでどう?」
「ん〜・・・・・・・・・よし、わかった。行こう!15日は空けるよ。・・・あ、でも16日は昼ぐらいまでに帰って来たいな〜・・とか、ダメ?」
「・・・・・・(無言で威嚇)」
「・・・・・・ダメだよね、はい、わかりました。消防の方は欠席します」

というわけで、まったく唐突にハウステンボス1泊旅行が決まりました。もちろん次郎君のおごりです。


ついでに「食わず嫌い対決」を見てたら荒川静香選手が食べてたチョコミントのアイスがおいしそうだったので、明日はそれを買って来てもらう約束をしました。(でも荒川選手の答えはこのチョコミントアイスだった。アイスは好きなんだけどチョコミントは嫌いなんだって。確かに、あれは好き嫌いが別れるよねぇ。嫌いな人がほぼ例外なく言う「歯磨き粉食べてるみたいな味がする」というのがやっぱり理由だそうで。ん〜私は好きなんだけど)





ベッドに入ってから、やっと正直に話せました。

本当は、次郎君が飲みに行く度にいつも不安だった事。

一度家を出ちゃったら後はもうどこに行ってるかわかんないんだから、もしかしたらそういうお店に行ってるのかもとか、飲み屋で知り合った女の子と旨いこといっちゃってるのかも・・・って思うと怖かった事。

それは信じてないとかじゃなくて、昔(彼女がいない時期)は結構気軽にそういう店に行ってたっていう話を聞いてたからだという事。

一度こういう事があると、これからは普通に飲みに行かれるだけでその度に疑ってしまいそうで、そんな自分もイヤだという事。

私以外の人と、そういう事をしてほしくないという事。



話してたらまた涙が出てきたけど、頑張ってきちんと伝えました。

「・・・・あのね?」
「うん」
「本当に、もうここ何年かは行ってないよ。っつーか、行ってもできないし。飲んでたら勃たないもん」
・・・・・毎日晩酌してるけど、その後で私としてるよね?
「いつも元気じゃん」
「うん、お前とする時はすぐ元気になるんだよなぁ」
・・・・・・・・晩酌する時と外に飲みに行く時とじゃ酒量が全然違うみたいだからかなぁ。
「・・・・・“2年前”は?」
「2年前だったのかなぁ、本当は、もういつだったかあんまり覚えてないんだよ。適当に“2年”とか言っただけで」


・・・・・・私とすでに付き合っていながら行ったらしい事に変わりはないんだけど。とりあえずごまかそうとして話を濁してるのかもしれないけど。

ちゃんと話して、それを聞いてくれて、ちゃんと答えてくれただけでずいぶんラクになりました。


次郎君は本当はそのままHしたかったみたいなんだけど、今日ばかりはどうしてもそういう気分になれなかったので拒否。ごめんね、今日だけはイヤなの。




実は2年前ぐらいに風俗店に行っちゃいました、という次郎君の言葉に、自分が予想以上に傷ついた事に驚きました。これがもし普通に浮気されたとかだったらどれだけ辛いんだろう。




私が以前付き合っていた妻子持ちの人。

あの人の奥さんは、そういう気持ちを味わったのかなぁ。


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咲良 [MAIL]

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