私は眠っていた。 どこかから音楽が聞こえてくる。
あれはオフコースの「めぐる季節」だ。
携帯の目覚ましが鳴っているのだ。 枕もとの携帯を手探りでみつけてオフにする。
携帯の画面を見ると彼からの着信になっていた。
あれ、目覚ましじゃなくて電話がかかっていたんだ。と思っていたら 今度は家の電話が鳴った。
「もしもし。」
「あれ?まだ家にいたんだ。」(彼だ)
「えーっと お腹が痛かったから・・・」(さすがに寝てたとは言えない)
「じゃあ先にお昼食べにいくよ。すぐ出られるんだったら待ってようか?」
「いいわ。行っておいて。」(まだスッピンだから、すぐには出られないわ)
急いでベットから出た私はお化粧をして、服を着替え、 車に乗って高速を彼の待つ街へ向かって走った。
待ち合わせの街に着いたら1時過ぎだった。 ちょっと遅くなってしまった。
私は車を駐車場に入れ、歩きだした。
彼は首を長くして待っているかしら。 きっといつものようにPCの前に座って、組んだ足を小さくゆすりながら メールのチェックをしているのだろう。 お昼休みだからブラックコーヒーを飲んでいるだろうか。 彼はいつも、よく炒った真っ黒の濃いコーヒーを飲む。 砂糖もクリームも入れない。 私はコーヒーは飲めなかったけど、彼の影響で最近やっと飲めるようになった。 でも、紅茶のように薄いものにミルクをたっぷり入れたものでないとダメだけど。
目覚めにそんなに濃いブラックコーヒーは胃に悪いといくら言っても
「ミルクも一緒に飲んでいるから大丈夫。」
といつも彼はそう答えるのだが、そういうものなのだろうか。
そんな事を考えながら歩いているとすぐに彼のいる建物についた。 エレベーターに乗って4階のボタンを押す。他に乗る人はいない。
扉が開くとそこはすでに店内だ。
「こんにちわ。」
二人の店員が挨拶をしてくる。
「こんにちわ。」
二人は視線をそらし、私は横の通路を奥の方へと進む。
一度ちょっと右へ曲がって、またまっすぐ行くと彼の部屋がある。
ドアが開いている。
ちょっと覗いてみると、硝子ごしにイスに座っている足が見えた。
彼だ。
やっぱりPCの前に座っていた。
「待った?遅くなりましたー。」
「オー、マイ スウィートハート ご苦労さん。」
思わせぶりに書いてみましたが、
彼=旦さん です。架空の出来事です。ス、スミマセン。
ちょっとだけ、とベットに横になったら、爆睡してしまって、
旦さんからの電話で起こされて、急いで会社に行って、
午後一番から仕事をさっさと片付けて、4時には家に帰ってきました。
ちょーいい加減なヤツです。。。
あ、見捨てないでー!
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