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風にのって龍が翔ぶ
瑠奈
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2005年04月01日(金)
HAREM

La Lunaが月の神秘性と宇宙の悠久の誘いをテーマにしたのならばHAREMはヒューマニズムと言えようか 人間の泥臭さ、みたいなものを描いている
主な背景は中東の地 タイトルになっているHAREMとはイスラム圏内の女性の部屋、もしくは宮という意味があるらしく少なからずエロチズムを感じる

また、サラ自身が幼い頃から関心をもっていたというアラビアンナイトをいう話をもとにしたどこか不思議で妖しい世界がある 使われている楽器もエジプト琴などアラブ民族楽器も動員されている

一方では、

どうしてもアラブ諸国の戦争のイメージが切り離せない わたしがこのアルバムの中で特に気にいっている「THE WAR IS OVER」は単なる反戦ソングなどとはいえない 美しく力強く凛としたサラの声にカディムという湾岸地域のシンガーのヴォーカルが加わるところは人間の魂が揺すぶられるくらいの威厳さが感じられる


La LunaにしろHAREMにしろしっかりとしたコンセプトのもとに創られている 音楽を聴くというよりは一本の映画を観ているような感覚におちいる
シャッフルで聴くなんて邪道もいいとこで、聞き流しもできやしない とんだアルバムを買ってしまったものだ