イージョー☆ライダー日記
INDEX|ヘタレな過去|前途多難な未来
検定ですよ検定。 これに合格すればじょりぃも名前だけは「ライダー」になれるのです。
気になるのは天気予報。
ワタシ、ついに雨の教習がなかったのです。 急制動、雨だったら感じがわかりません。
が、ピーカン。 暑すぎ。
そして、最大の懸案事項。 一本橋。
最後にバイクを乗ってから、2日間ブランクがあります。 感じを忘れているかも。 一本橋、ワタシはいつも3度目くらいからはできるようになるのですが。 一回目の打率はかなり低く。 みきわめのときは、前日に3時間教習だったおかげもあってクリアできたのですが。 今回は不安です。
何かやっていないと落ち着かない。
ということで、この2日間、キックボードを低速でバランスを取りながらよたよた乗ってみる、という、役に立つんだか立たないんだかという練習をしていたじょりぃ。 いいんです。 気持ちの問題なんです。 特に一本橋は。 「よし。こんなに練習したんだから大丈夫」と思えればいいんです。 これって、部活時代の精神をいまだにひきずってますけど。
で、当日。本日。
緊張するだろうなー、と心配していたのですが、まったく緊張せず。 実はじょりぃったら、恥ずかしいことに「イメージトレーニング」をこの2日間行っておりました。 実際に検定を受けているような心持ちで、頭の中で何度もコースを走っておいたのです。 なにもそこまで、と笑われてしまいそうですが、ワタシはけっこうこのイメトレという手法、よく使うです。 緊張に慣れておくとでも言いましょうか。 イメトレ時にさんざん緊張しておくと、本番ではけっこう緊張しないで済むのですよ。 ポイントは、「失敗したときも想定してイメージしておく」ということではないかと。 坂道でエンストした!とか、一本橋でよろけまくってる!とか。 一本橋落ちちゃったら(転倒も)もうアウトなわけですが、それ以外は「事後処理」も含めてイメージしておくとパニクらなくて済みます。 一本橋は「あうあうーーーもうダメかもーーー落ちるかもーーーーでもいけー!大丈夫だ!」という「ギリギリセーフ」な感じをイメージしたりして。 ワタシったら女優☆ まあ、そのようにして、想像上でひととおり失敗してみるのです。で、それらを克服してみるのです。 最終的に「もう大丈夫。ワタシはいける」と思えるまで繰り返すと。
というわけで、不安はあまり感じなかったです。 それよりも「2日ぶりに、バイクに触れる!乗れる!」という喜びが大きかったことに、自分でも驚きました。 落ちてもいいや。今日バイク乗れるし。補習と検定でさらに乗れるし。てな感じです。 脳天気といえば脳天気。
二輪検定には、普通自動二輪はワタシひとり、大型が男性3人、それに普通二輪の「審査」を受ける女の子がひとりおりました。 検定を担当してくださる教官は、いつもは自動車のほうを見ている教官。 なんでも「情け心が出ないように」、面識のない教官をつけるんだそうです。なるほど。
で、本番ですよ本番。
「まず坂道発進」のAコースでございました。 前回の教習で、最後の最後になって坂道発進の感じがつかめなくなったじょりぃは、ちょいとこの課題にビビっていたのですが。 本日の説明によれば「同じ場所で4回エンストしなければ、検定中止にはならない」と説明が。 もちろん減点にはなるでしょうけど。 これは勇気づけられました。
が、坂道発進、おーらーい。
次の課題は十分な加速〜正確なブレーキング+減速。 おーらーい。
クランク。 おーらーい。
障害物回避。 おーらーい。
S字。 おーらーい。
で、次が問題の一本橋ですよ。 ここは「落ちずに、7秒以上で」渡りきらなければいけません。 7秒以内で渡ってしまったとしても(一本橋はゆっくり渡らないといけないのです)、確か1秒につき5点の減点。 それでも渡りきれば減点で済むのです。 落ちてしまったら、その場で検定中止。 どきどき。
とろとろとろとろ
あ、調子いい。 この調子ならタイムもクリアできそう。 あ、タイム表示板が教官のいる塔のほう向いてて見えない! でもきっと大丈夫。 とにかく渡りきるのだ! 念のため、最後はリヤブレーキでスピード落として調整して・・・。
あ、タイム表示見えた。
6.2
げ! そんなに速かったの? やっぱ本番で緊張しているんですね。 絶対7秒以上かけられたと思っていたのに。
とはいえ、一本橋。 おーらーい。
スラローム。 おーらーい。 こちらはタイムもばっちり。
急制動。 おーらーい。
あとは交差点を抜けて、ぐるっと回って、スタート地点へ。
前の教習のときに教官から言われたことをあらためて肝に銘じるじょりぃ。
「全体的に心配いらないけどね、じょりぃさんみたいに小さい人はそれだけでハンデだからね。 特に、課題終わって帰ってきて、最後にバイクを降りるときに『ぐらっ』となって立ちゴケして、検定中止、っていう人、たまにいるんだよね。女の人、特に小さい人は。だから、がんばって、最後まで気を抜かないようにね。思ってるより、検定で緊張して、カラダが疲れているから」
と言われておりました。 言われてみればそういうものかもな、と思ったので、最後は特に慎重に。
乗り降りの「お作法」もちゃんとできて。
終了。
こりゃイケたな、と、ずうずうしくも自信アリなじょりぃ。 だって、失敗しなかったもんね。 ほかの教習日記とか見てると、けっこう失敗してても合格もらってるもんね。 70点で合格だから、ひとつの減点で平均5点として、6回ミスできるんですよ? たぶんへーき。
ワタシのバイクで、次は審査の女の子の番です。
「緊張しました?」と審査ちゃんがワタシに訊ねました。 してなかったけど「ちょっと(笑)」と答える、社交辞令のみで生きているじょりぃ。 「あたし、ダメかも」と審査ちゃん。 「バイクの調子はいいみたいですよ。リラックスすれば、大丈夫ですよ。がんばってください」
不安そうな審査ちゃんを送り出し、大型の男の子たちとおしゃべりしながら、ぼんやりと待ちまして。 審査ちゃん、大丈夫かな、かなり不安そうだったけど・・・と、気になったので、コースをのぞいてみることに。
坂道発進のところにいました。
あ。 エンスト。
あ。 またエンスト。
がんばれ。
う。 またエンスト。
次は最後のチャンスだ。がんばって。
げ。 エンスト。 & 転倒。
かわいそうに・・・。 起こしてます、バイク。
見てちゃ悪いかな、という気がしたので、そこで男の子たちのところに戻りまして。
しばらくして、スラロームのコースに目をやると。
ああ。 また転倒している。 がんばれー。 って、もうがんばっても検定中止ですが。 でも、もしかしてってこともあるし。 最後までがんばるけなげな審査ちゃん。
審査ちゃん、戻ってきまして。 「どうだった?」とは訊けませんでした。 この日は特別暑い日で、みんな汗ばんでましたけど、冷や汗も含んでいるであろう汗を誰よりもかいていた審査ちゃん。
お疲れさまでした。
で、さんざん待たされた挙げ句、結果発表です。
落ちてました。
いえ。 ワタシでなくて、審査ちゃん。 よしよし。元気をお出し。
ワタシは合格です。 おめでとうおめでとう! ありがとうありがとう! (紙吹雪)
「一本橋のタイム、あれじゃダメねー」と 「課題以外の走行がずいぶんゆっくりだったけど、いつもあんなもん? もっとスピード出してね」 と注意を受けました。
走行はいつもはもっとスピード出してます。 安全策を取ってしまいました。 スピードにとてもナーバスな審査をする審査官もたまにいる、ということをネットで読んでいたもので。
審査ちゃんとは待っている間、仲良くおしゃべりしていたんですが。
「あたし、転んじゃって」と、さびしそうに笑いながら話す審査ちゃん。 「そうですか。残念でしたね。 やっぱり小型と中型は、感じが違いますか?」とワタシ。 「やっぱり重いし、怖いです。あの、あなたが急制動やっている横で、スラロームでこけまくっていたのが、実はあたしだったんですけど・・・」 「え! そうだったんですか!・・・・あの節はどうもどうも」 「こちらこそ、どうもどうも」
ふたりでぺこぺこと。
「転んでる横を40kmで走って無神経かなと気にしていたんですよ。スミマセンでした」とワタシ。 「いえ。 あたしこそ、スピード出さなきゃいけないところで転んでたりして、さぞかしやりづらいだろうなと心配していたんです」
そうでしたか。
いつか街で、お互いバイクに乗ってすれ違ったりできるといいですね、なんて話をして、さわやかに別れました。 バイクって、ワタシの嫌いな「さわやか」が、ミョーに似合って、照れくさいばかりのじょりぃですが。
その日のうちに車をすっ飛ばして交通センターまで行き、さんざん待たされ、免許を無事に手にいたしました。 ああ! 嬉しい!
帰りの車の中で、新しい免許証を眺めてはニヤニヤしていた、幸せいっぱいのじょりぃでありました。
ワタシがこのように、自分の好き勝手に免許取得のために動いているあいだ、なっちゃんとなっちゃんの夫・のっぽ君は、じょりぃのためにバイクガレージキットを組み立ててくれておりました。お休み返上で。 組み立てるの、すごーーーーーーく大変だったみたいです。 どうもありがとう! なっちゃん!のっぽ君! あなたたちには、いつもお世話になって、感謝してもしきれません。
次のイベントは、あさってのバイク納車です。 楽しみで楽しみで、鼻血が出そうでございます。
|