イージョー☆ライダー日記
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2004年06月01日(火) |
怖いよ怖いよ怖いよの技能初日(長いです) |
あ"う"う"う"う"ぅぅぅぅぅぅ・・・・・・。
体が壊れました。 マジで。 大袈裟でなく。
ていうかですね。 ワタシは信じられません。 ホントなんですか? みなさん、起こせたんですか?
ワタシ、とうとうバイクを起こすことが出来ませんでした。
涙。
起こせなかった人っていないんでしょうか。 てか、起こせないと免許もらえないんでしょうか。
ヤバイです。
ピクリとも動きませんよ? 車持ち上げるのと「無理感」は一緒。 それくらい、微動だにしませんでしたよ?
これから二輪免許取得するかたのためにも、順を追ってご報告いたします。 ワタシの技能教習一日目でございます。
まずは軽くご挨拶をし、ワタシのヘルメットやグローブなどの話を軽く交わし(たぶんリラックスさせてくれようとしていたんだと思います、教官)、「グローブだけして、じゃ、バイクの側に来て」と言われ、おとなしく従うじょりぃ。 そして、バイク起こしへ。
こう体を入れて、腰を固定して、ぐううっと。ね? はい、やってみて。てなことで。
こう体を入れてー、腰の位置はここでいいでしょ? ハンドルの持ち方も同じだよね。 げ。 右膝全開で曲げるのか。 いや、とにかく今は膝のことは忘れましょ。
よしっ。
ぐうううううううううっ。
あれ? ビクともしないし。
きっとアレです。 膝をかばっちゃったんです。 もう一度、気を取り直して。
ぐううううううううううううううっ。
マジ?! ピクリとも動かないではありませんか。 なんかこう、マニュアルのイラストの女性は微笑んで起こしていたわよ!
ぬおおおおおおおおおっ。
ぴき ぴきぴ ぴしっ
・・・・・・何カ所か体の筋を違えました。 いってええええええええええ。 右肩周辺に致命的な痛みが。なぜこんな場所が? 力の入れ方を間違えているに違いないのはわかっているんですが、どうしたらいいのかわかりません。 右胸周辺もキリキリと筋を違えた痛みが。 あと腰ね。 膝は考慮外。
「はいがんばってー。次行けないよー」
わかってます! でも、でも、 もう力が残ってません、教官。 死にます。 いっそ死なせて。
このあと何度か挑戦したあと、図々しくも教官に「もう一度見本見せてください」と頼み、じっくり観察して再トライしてみたものの、まったくダメ。 教官が反対側からサポートしてくれてもダメ。 最後にはほとんど反対側から教官に引っ張ってもらう形でなんとか起こしましたが。
起こした後、バイクを支えることすら困難。 だってもう、体中震えているんだもの。 そう、ワタシは生まれたての子鹿。 がくがくぶるぶる。 た、助けて! 教官! ワタシ、もうダメです!
と言えるはずもなく。
じょりぃ、撃沈。 バイク、倒れました。 がしゃー。
「ダメだよ逃げちゃー」
さっきは「危なくなったらバイク捨ててすぐに逃げること」って言ったじゃないですかっ。
・・・・まあ、確かに、ワタシも、ふがいないですけど。 ホントに無理だったんです。
この時点で、プライドずたずたじょりぃ。 ずっと体育会系根性で生きてきたワタシにとって、「根性出しても『力』が足りなくてバイクを起こすどころか支えることすらできない」という現実は、かなりショックなモノでした。
それに、怖い。 支えることすらできないものを、どうしてワタシが取り扱えましょう。 ああ、顔は男顔なのに、どうしてこんなにかよわい乙女のような事態に? きっとアレです。ワタシが乙女座だからです。
なんて考える余裕もありゃあしませんよ。 怖い怖いと、そればかり。 重い重いと、そればかり。
「だんだんバイクのことがわかってくれば、バランスの取り方なんかもわかって、起こせるようになるから」 と、教官は励ましてくれましたが・・・・・どうかしら。不安。 というのがもろに顔に出ていたのか 「バイク起こせないと、道走れないからね。誰も助けてくれないよ」と言われる始末。
そんなことわかってるもん。 わかってたって、起こせないんだもん。
とにかく、筋力をつけねば。
で、そのあと、スタンドを立てたり外したりの教習になったんですが。 サイドスタンドはまあ、ワタシにもできますですよ。 バイク支えてるのが怖いですけど。
で、センタースタンド。 予習していったので、教官の説明と見本で、理屈はよーくわかったのですが、 「これは難しいかな・・・・んー・・・できないかもしれないけど、ちょっとやってみて」 と、さっきのワタシのふがいなさから「おそらくスタンド立てられないだろうな」と判断している教官。 体の震え(痙攣してたのかしら)がおさまってきたので、深呼吸して心を落ち着かせて、じょりぃ挑戦。
えいっ。
あ、できた。
「あ!できた!」
と驚きの声を上げたのは、ワタシでなくて教官でした。 そんなにできないと思っていたのね。 まあ無理もありませんけど。
「すごいすごい! 今までで一番よかった! 上手にできたね」
ありがとうございます教官。 今までって言っても、バイク起こしとバイク支えだけしかやってませんが。 「一番よかった」とおっしゃってくださってますが、要は「やっとできることがあったね!」ということでございます。
やさしい教官でよかった。
しかし。 二度目はできませんでした。がく。 四度目に何とかクリア。 もうイヤ。 おかあさーん(by松田聖子)
とまあ、こんな具合に失態に次ぐ失態、非力に次ぐ非力を見せつけたじょりぃだったんですが。 センタースタンドを立てたままでの半クラッチの練習は「うまい」とほめていただきまして。 ああよかった。 何かひとつくらいはマトモにできないと。 今日の教習はそろそろおしまいかしら。 もうここ5年分くらいの筋力を使い切ってしまったものね☆
なんてホッとしていたら。
「じゃ、乗ってみて。 今教えたとおりにクラッチ切ってみてね」
って教官。
まだ半クラッチしかやってないのに、 バイクを支えていることすらできないワタシに運転させちゃっていいんですか?
怖さ絶頂。 どうしよう。 初めて行ったスキーでいきなりリフトに乗せられ、上級者でも難しいと言われる難関コースにいきなり連れてこられてしまったスキー初心者のような気持ちです。(大袈裟にあらず) ギヤチェンジのしかた教わってませんが。 ああもう本当にどうしたらいいのかわかりません。 そういえば、ブレーキ! ブレーキのかけかた教わってないわ!
「まずは僕の後ろに乗ってみて。乗りながら説明するから」
ひいいいいん。 もう後ろに乗ることすら怖いーーーー。 バイクあんなに重いのに、ワタシが乗ったらさらに重くなるんですよ?教官。 みんなよくタンデムとかしてますね。 マジ尊敬。
「の、乗っちゃって大丈夫なんでしょうか」 愚問を放つじょりぃ。ホントにビビってたの。 「うん。乗って」
ぶいいいいいいいいいいいいん
「発進はさっきの半クラッチを使って・・・・・で、クラッチ切って(左手見るじょりぃ)、アクセル戻して(右手か?)、ギア上げて(下だよな?!)、クラッチ戻して(左!)、アクセルね(右だ!)。 クラッチはスタートみたいにじわーっと戻さなくていいから」
カッコにあるように、後ろからビミョウに身を乗り出してきょろきょろと真剣に教官の話を聞くじょりぃ。 なんですが、そうすると、胸の先だけ教官の背中に当たります。
なんか、 ちょっと、 いいの? これって。
と、こんなときに余計なことを考える身の程知らずなじょりぃ。 だってなんだか、胸の先だけ押しつけるような感じって、教官に失礼かなと思ったんですよ。なぜか。 いっそ腹までつけばアレかなとも思ったんですが、そうしようとすると、教官に抱きつかなきゃならないし、キューティでハニーな生徒になってしまいますしねえ。
きょんにこれを話しましたら「失礼ってこたあないんじゃない? サービスならともかく」と。
こんな出来の悪い生徒の乳を背中に感じても、サービスどころか不愉快なだけだと思います。マジでマジで。
と、雑念も混じりながら死にものぐるいで説明を聞き、今度はワタシが運転。 ひいいいん。
お父さん、お母さん、今までありがとう。 じょりぃは特攻します。
で
まあ、なんとかできました。 「ギア上げて!」って言われてるのに下げちゃってぶわおおおんっとかすごい音させちゃいましたけど。 自動車の教習時代に「クラッチ踏みすぎ!何度言ったらわかるの!」と叱られまくったトラウマで、停車すると「あ、クラッチ放さなくちゃ!」となぜか思いこんでクラッチ放棄して、停車するたびにエンストしてましたけど。 停車前にギアを落とすのに、必死になりすぎて過剰な貧乏揺すりのようなカッコ悪さでつまさきを連打してましたけど。
「次でラストね」と言われた運転では、目的地のちょっと手前で止まってしまったという、臆病ゆえのミスはあったものの(止まらなかったらどうしようと思うと、どうしてもブレーキが早めに始動)、なんとか「うん。最後はよくできたね」と言ってもらえまして。お情けで。
途中、自分で押してUターン、の練習もしたんですが、これがまた滑稽でありました。 進まないんだもの。 う、動くと倒れるっっっ てな具合です。 固まるじょりぃ。 一回走って、自分で押してUターンして、また走って、という流れのはずだったんですが、2度目のUターンのときに 「時間がもったいないから、今日は僕がUターンしちゃうね。 そのまま乗ってていいから」と、ワタシを乗せたまま、バイクを押してUターンする教官。
「すごーーーーーーーい」 と、素直に声に出して尊敬するじょりぃ。 ワタシ、バイクだけでも押せないのに。 この人、ワタシを乗せて軽やかに押してるわ。
ステキ☆
と、ひっさーーーーーーーしぶりに「男の人ってスゴイ」と尊敬し、ぽーっとなりました。
ワタシが非力な分、どうしたって教官に負担がかかるじゃないですか。 危ないところを助けてもらうたびに「ステキ・・」と、目をハートマークにする、単純じょりぃ。 教官、抱いてください。 とまでは思いませんでしたけど。 バイクの免許を取る、という勇ましい行為にいそしむはずが、モードは乙女へ乙女へと入っていきます。 ああ、早くバンカラなワタシになりたい。 なったことないけど。
でもアレですよねぇ。 バイクの教官て、体力ないと無理ですね。 バイクと一緒にたったたったと走り、ダメ生徒が倒して自分で起こせないバイクを代わりに何度も起こしてやり(ワタシが倒したのは一度ですけどね<力説)、生徒を乗せたままバイクを押し。 そして何よりハードだなと思ったのは、何をやらかすかわからない生徒の面倒をみなければならないということでございますよ。 ワタシは臆病が幸いしたのと、「半クラッチ」とか「クラッチ」の概念を既に自動車で学んでいたおかげで、バイクが大暴走!という事態にはならなかったですけど、急発進やら爆走やらをやらかす人はきっといるはず。 あの教習内容だと、初日から大転倒する人だっていることでしょう。
ワタシなら神経持たないわ。 とりあえずワタシが教官で、ワタシのような生徒がきたら寿命が縮まってしまいます。 ある意味、無神経で「なるようになるさ」的な考えができる人でないとつとまらないでしょうね。 「ケガでもされたらどうしよう」なんて思ってたら、教えようがなさそうです。
とまあ、こんな具合に、自分の予想をはるかに上回るヘタレっぷりでございました。 落ち込みました。 特に出だし。 バイク起こし。
事務手続きが終わった後、車に乗る前に他の生徒さんの運転ぶりを観察&勉強。 みんな、なんてことなく乗ってるなあ。 ワタシもああなれるのかしら。
ホッとした車の中で、やっと膝の痛みを感じました。 感じ始めたら、痛い痛い。 あのバイク起こしの姿勢は、とてつもないダメージですね。 あ、ワタシこれからもこのコーナーでは素直に「膝が痛い」と言いますが、気にしないでください。 ここ、「半月板闘病記」も兼ねようと思っているので、そのへんも正直に書いていこうと思っております。 なぜなら、医者に説明するときに記録があると便利だからです。てへ。 それに「半月板を損傷しながら、どれくらい無理ができるのか」という実験にもなりますしね。 誰も参考にしないかもしれませんが。
帰りに薬局に寄り、バンテリン購入。 体中にバンテリン塗りたくりながら(寒い)、「あーあ、明日は2時間予約しちゃった・・・大丈夫かなぁ」と不安がりつつ、初めてギアを使ってバイクを運転した快感もしっかりと覚えたじょりぃであります。
明日もバイク起こしさせられるのかしら。 そしたら潤んだ目でお願いして、それ最後にしてもらおう。
今日からバイク起こしに備え、筋トレに励みます。 間に合うかなあ。 間に合わせなくちゃ。
ねえみなさん、 ホントに起こせたの?
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