2007年01月31日(水) |
番組改変訴訟 NHKに賠償命令判決 |
従軍慰安婦問題で民間の「女性国際戦犯法廷」を取り上げた特集番組に改変があったとして、取材に協力した「『戦争と女性への暴力』日本ネットワーク」がNHKと製作会社2社に損害賠償を求めた裁判で、東京高裁は原告勝訴判決を出しました。
勝訴理由として、ドキュメンタリーなどに限定して取材を受けた側の期待権の侵害と説明義務違反をあげています。マスコミ各紙、勝訴判決を伝えながら、朝日新聞が社説で「裁かれた政治への弱さ」、中日新聞が社説で「NHKは政治と距離を」とNHKの政治家との距離について問題点を指摘しています。
ただ、読売新聞が報道のあった30日の社説で「報道現場への影響が懸念される」と違った角度で、また、朝日新聞、毎日新聞が解説で期待権が一般報道に拡大されることの懸念について触れています。
そして今日の新聞社3誌が社説で「期待権」について述べています。 日経新聞ーNHK判決の「期待権」に懸念 毎日新聞−取材制約招く判決を導いた 産経新聞ー「期待権」判断おかしい
原告勝訴と嬉しいニュースですが、判決論旨自体の問題もありそうです。
|