2006年11月27日(月) |
県議会商工労働委員会で東部地区企業を視察 |
商工労働委員会の県内視察、沼津市の(株)アルファと(株)丸富製紙を訪問させてもらいました。朝、来年の技能オリンピック会場視察が先にあったのですが、新幹線に遅刻し、アルファさんにはJR原駅からタクシーで駆けつけました。
アルファー社長の片岡宏巳さんは、05年「第1回ものづくり日本大賞」で内閣総理大臣賞・現代の名工を受賞された方です。独自技術を開発しながらも日本では相手にされず、アメリカに売りこみに行き成功するサクセスストーリーは圧巻でした。
会社は、コンピュータなどに塔載する冷却用放熱器「ヒートシンク」を主力に活躍しており、片岡さんは、量産につながる「マイクロフォージング」(超微細塑性加工技術)の確立に成功しました。 自分の企業哲学は、武者小路実篤氏の「新しい村」の理想社会、彼らは失敗した理由は生きる技がなかったから、また既に創られた市場でシェアを奪い合っても、結局、中国・アジアに越される、ならば独自の市場を「新しい技」でつくること。
確かにその「金型作り」と「鍛造によるO,2ミリのフィン」の製造工程は、スゴイそのもの。人間は総合的活動をした時にひかる、会社はスキルの総和でなく人格の総和、図書館には技術でなく文化・芸術関係書を置いている、とのことです。
午後は、牛乳パックからトイレットペーパーを作っている環境企業の丸富さん。20年ほど前に丹那の低音殺菌牛乳を広めている頃に訪問しました。事務所は昔ながらの木造、リサイクル会社ということであえて現状を保持しているとの事です。
その頃より、はるかに進化、製紙メーカーで日本初のISO14001を取得、この富士根工場では、牛乳パックからのポリエチレンは燃料にして熱回収、ペーパースラッジは、燃やして製鉄メーカーの補熱剤に、その工程はまさにゼロエミッション。
新産業と環境産業、その先端で活躍する企業・家達の努力するその姿勢は、政治活動にも十分に通用するものであり、とても刺激を受けました。話を聞きながら、演説の草稿が浮かんできたりしてしまいました。成果に出来るかどうか?
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