2006年01月16日(月) |
スゴイ研究・工業技術センターそして進む技能5輪国際大会 |
三島駅に集合した商工労働委員会11名の議員と議会事務局の担当者2名と商工労働部、企業員会部付主幹2名、そして受け入れ先関係者、新年はじめての顔合わせでした。視察先は、企業局柿田川事務所、沼津工業技術センター、ユニバーサル技能5輪国際大会競技場です。
柿田川は久しぶりに見学しました。いつ見ても自然豊かできれいです。東洋一の湧水で東部地域の大きな水源となっています。体温より20度くらい下がった水の温度が一番おいしいとのことで、水温は当然15度。しっかり飲んできました。雨が降りここに湧きあがるまで何年くらいかかっているかというと26,7年だそうです。
沼津工業技術センターでは、先端技術研究の現状の説明を受けました。 1、遺伝子工学を利用した抗体生産基盤技術開発と検出への応用―抗体を用いたインフルエンザウイルス検出する診断薬キットへの活用を検討しているとの事です。 2、新酒米品「静系(酒)88号」を用いた試験醸造ーおいしい吟醸酒を一口。 3、微生物を生産する関連酵素を用いた食品・医化学品の開発研究ー乳がん発生に関わるエストロゲン(女性ホルモン)を抑制する物質を天然の食品から探索・開発研究。 4、バーチャルおもちゃを用いたリハビリテーションシステムの開発ーこれは結構不思議で面白いシステムです。2つの積み木を手に持ってパソコン画面上の積み木を動かすのですが、触感が伝わってきます。 5、高性能放熱器の開発―電車等の放熱器の振動を調べる公的研究所で一つしかないという機器になるほど。1秒間に3000回まで振動させることができるそうで、共振周波数を調べる事に役立つとのこと。 6、統計的画像認識手法の応用に感する研究。
1と3についてはもっと時間をかけて説明を受けたかったのですが、スケジュールに追われました。
最後は、2007年の技能オリンピックの開催会場見学。道路などインフラ整備に30億円、会場整備に26億円、会場の中に移転建設される沼津技術専門校に30億円、計86億円という総工費。この企画は現在参議院議員の坂本由紀子氏が副知事の時に労働省出身という事もあって誘致されたとの指摘もあります。本当に必要な誘致事業であるのかどうか、市民レベルでの議論も必要であったと思いますが、この事業によって環境インフラが整備されていく現実に「政治力」を実感した今日の視察でした。
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