まつや清の日記

2006年01月08日(日) 「男のプライド」とは?

 昨日の静岡新聞に「大切なものは 静岡発・変わる男たち 「おやじの会」で悩み共有 動き出した父子家庭 胸の底の”重し”取れた」記事が掲載されました。「しずおか父子(おやじ)の会」会長の小沢功明さんの言葉が紹介されています。

 「父子家庭の父親は、悩みや辛さを抱え込んで周囲に語ろうとしない。母子家庭ほど認知されていないし、『男のプライド』のせいかもしれない。母子会の明るさとパワーを知り、男も当事者たちが悩みを共有することで元気になれるのではないかと考えた」。
 
 『男のプライド』をふっきるのはなかなか至難の業。人それぞれに育った環境も違いハードルも多様で一概に語ることも難しい。私が、経験した『男のプライド』にかかわることといえば、長女出産時に、妻方の戸籍に自分が入り姓を変えた時。

 「社会運動をやり男女平等も語りながら、いざ結婚で、戸籍問題が出てくると、結局、女が男の籍に入り、姓がかわってしまう。何故?私は今までどおり自分の姓でいたい」。この言葉を聴いたとき、いろいろな説得を試みたものの、最終的に妻方姓に自分を変える選択。松谷は旧姓。

 保育園でも、行政の通知文書にしてもあらゆる公式文書は妻方姓。そのことで味わった自己喪失感。多くの女性たちが当たり前のようにして経験してきた疎外感を実体験。ならば、と保育園で「子育てを考える父親の会」というサークルを発足し、育児参加を訴えたのが25年前。

 「男は強くなければならない」「男が家族を養う」この強迫観念に支えられる「男のプライド」。結構疲れるもの。静岡新聞にこうした活動が紹介されるほどに社会は変化しているのか。それにしても成立しない夫婦別姓法案。施行されたら真っ先に松谷姓に・・・。がんばれ!父子家庭。

  

 

 


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K.matsuya

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