2006年01月07日(土) |
読売新聞主筆・渡辺恒雄氏の靖国公式参拝反対発言 |
今日は、在日本大韓民国民団の新年会に参加しました。いつもの年より進行や発言がきりりとしまっていました。変わりつつある民団を実感しました。主催者からは、昨年の日韓友情年が政治的理由で極めて厳しい韓日関係であった、との発言が相次ぎました。横浜総領事の金正秀氏とは久しぶりの再会でした。
来賓としての大口善徳衆議院議員が靖国参拝で険悪化している韓日外交関係や地方参政権について語り、静岡県日韓協会会長の川合祐一氏は、全国で護国神社がないのはただ一つ神奈川県、静岡県では県民代表として石川知事が参拝しているが、小泉首相は地元で参拝出来ない、靖国神社参拝する小泉首相を選んでいる公明党の責任は重い、と発言。
前常葉大学教授で評論家の金両基氏は、様々な話をされましたが、朝日新聞社月刊誌・論座2月号での読売新聞主筆・渡辺恒雄氏と朝日新聞論説主幹・若宮啓文氏との「靖国を語る 外交を語る」の特集を紹介して、読売新聞をして小泉首相の靖国参拝批判と侵略戦争の歴史の検証を主張している、ここに「05年の雨のちどしゃぶりから06年が雨のち晴れの年となる」ことを期待したい旨の発言をされました。
さっそく、『論座・2月号』を買い、読みました。確かに明言しています。小泉首相が参拝すると言った時「僕は電話して「反対だ」と言った。・・・・(自分は)いまだに参拝した事はない。靖国神社本殿の脇にある遊就館がおかしい。あれは軍国主義礼賛の施設で、中を見てきた子どもが「日本はこの前の戦争で勝ったんだね」と言うんだな。軍国主義をあおり、礼賛する展示品を並べた博物館を靖国神社が経営しているわけだ。そんなところに首相が参拝するのはおかしい」。
「加害者の方の責任の軽重ををきちんと問うべきだ。歴史的にそれをはっきり検証して、「我々はこう考える」と言ってから、中国や韓国にもどういう迷惑をかけたかけていたのかをという問題が出てくるのだ。やっぱり彼らが納得するような反省というものが絶対に必要だ」
「(南京大虐殺について)そりゃ、当時の兵器の性能からして30万人というのは不可能ですよ。ただ、犠牲者が3千人であろうと3万人であろうと30万人であろうとも、虐殺であることにはまちがいない」
「僕は靖国公式参拝論者を次の首相にしたら、もうアジア外交は永久に駄目になっちゃうじゃないかとも思っている。今はポスト小泉は安部さんが有力だといわれているけれどもこの点を心配する」
朝日・読売の靖国共同戦線が出来始めているようです。06年の「希望の架橋」になりうるのか。
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