今、NHK総合テレビで始まったばかりの韓国の宮廷女官の物語「チャングムの誓い」、友人に勧められて観はじめました。BSで既に放映を終えているということで、再放送がはじまっています。再放送の内容を紹介しているホームページを覗くと、総合テレビを見ている人は、「ネタばれに注意」とあります。
まだ総合テレビの範囲なので、全体像に行くまでまだ時間がかかりそうですが、結構面白いのです。どうしてこんなにはまってしまうんだろうと思うのですが、やはり、おしん的要素があります。いじめられていじめられて、だけど最後は必ずハッピー。サクセスストーリーとしての流れがわかっているからかもしれません。
それにしても朝鮮の食文化の奥行きの深さに驚かされます。日本にも当然、同じようなレベルのものがあるのですが、高度成長を経験してしまった私達が失ってきた何かを指し示している事ものめりこむ要素になっていると思います。実際、韓国に旅するとこの食文化の重厚さに出会い感心してしまいます。
この韓国とて日本同様の食文化の危機がある事はいうまでもありません。その危機感が単にサクセスストーリーとしての「チャングムの誓い」とは違った国民的人気を作り出したのではないかと推測しています。「ヨンさま」ブームと重なる所と違った側面があります。
東アジアサミットで外交的成果をあげる事が出来なかった日本政府の間をうずめていくのはやはり民間外交であり、野党外交です。このドラマもまたそうした大きな役割を果たすと思います。それにしても、昨日発表の内閣府の「外交に関する世論調査」での中国に対する親しみ度は下降気味、気になります。
※※NHKホームページでのドラマの簡単な紹介です。
16世紀初頭の朝鮮王朝時代を舞台に、実在の医女チャングム(長今)をモデルにして描かれた韓国の時代劇。韓国では最高視聴率57%を記録し、香港や台湾でも爆発的な人気を呼びました。
母の遺志を継ぎ、宮廷料理人の頂点を目指すヒロイン、チャングム。宮廷内の権力争いに巻き込まれながらも、やがて医学を学び、最後には王の主治医という地位に登りつめるサクセスストーリー。
原題の「大長今(テ ジャングム)」とは、「偉大なるチャングム」という意味で、「チャングム」は、王の主治医にまで登りつめた実在の女性の名前です。
しかし、その記録は、歴代の王に関する文献に「予の体のことは医女チャングムが知るなり」と書かれているなど、ほんの少しに過ぎません。
今回のドラマ「宮廷女官 チャングムの誓い」は、この一文とわずかな資料を手がかりに創られた、ある女性のひたむきな人生を描いた壮大なる物語です。
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