まつや清の日記

2005年12月11日(日) 希望の意味

 京都市での塾の大学生講師が小学生6年生の生徒を殺害する事件に言葉もありません。どうしてこんな事が起こるんでしょうか。

 12月6日の地域政策研究所主催の団塊の世代とフリーター・ニート世代が語るシリーズの第3回目の詩人で新聞記者の黒川純さんのミーティング、すごさを感じました。その中で「希望」についての玄田有史さんの言葉を紹介していただきました。

 「失望してみなければ見えないやりがいがある。希望と失望に変わるプロセスのなかで、個人の思考や行動が変わり、ひいては個人と社会の関係に修正が生じることもある。その結果として、希望を持つという行為やそこから派生するプロセスが、希望を持たなかった場合に得られなかった、より高次の充足を実現する確率を高めていくことになるのだ。その意味で、良き失望を経験するためにこそ、希望が必要となる。希望は求めれば求めるほど逃げていく。しかし、希望を求めなければ、強い充実も得られない。その意味で、希望は常に逆説的なものである」

 しかし、今の時代、希望とは何か、という根本的な問いが私達に課せられているような気がします。


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K.matsuya

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