2005年11月30日(水) |
クロヤツシロランを踏み荒らした静岡県 |
昨日、クロヤツシロランについて県の独自判断で専門家と称する方々による調査を行っていた問題で、今日の朝7:30からの本部前での住民団体と県との話合いに同行しました。「とにかく、テントの中で」と迎える秋田勝空港部参事に、「測量がきのうのように今日も行われるのであれば、ここで話し合いをしても無意味」と35条調査をの今日の計画を確認すると調査続行の発言。「だったら、営巣木のところで保護対策についての回答を聞く」と住民グループは秋田参事らと現地に。
途中、藤田副本部長に連絡を取るも見つかりません。ところが、何と、営巣木に到着するや小川幸広班長の測量隊が30名が赤道で測量器をセットし始めているではありませんか。「この対応は何なんですか」と住民団体グループは猛然と抗議。クロヤツシロラン調査は中断しましたが、35条調査を強行。激しいやり取り。谷から上がってくる測量班らしき人間に身分証の提示を求めるも無視という法律違反。
県側の言い分はこうです。専門家に現地を歩いてもらいアドバイスを受けた、2人3グループで専門家=判定人2人できのうは10ヶ所程度発見、今日も調査してマーキング。このマーキングした部分を踏み荒らさないように慎重に35条調査を粛々と行っているというものです。これに対して、住民団体は、既に自分達が発見した場所にクロヤツシロランが踏み荒らされ無くなっている、また、彼らの発見した二つのマーキングの間にクロヤツシロランが存在している、これは明らかにこの区域全体のクロヤツシロランの調査の専門性を疑わせるに十分であると指摘。
したがって、まず調査を行った専門家の名前を明らかにする事、全国レベルでの専門的調査方法を確認する事、環境部自然保護室と協議する事、その事を前提に改めて調査方法を提示する事、それまでこのエリアの調査を中断する事を申しいれました。激しいやり取りをやっている間にも、すぐ目の前で杭をうつ、ミスが明らかになっているにもかかわらず35条調査を続行するなど余りの挑発的姿勢と無神経さにさすがに怒りが心底沸いて来ました。
激しく抗議、冷静に説明をしてこのエリアの35条調査は中断させました。しかし、通称・205高地の住民団体側のバリケード付近では300本以上の物件調査が住民グループ監視団手薄の中強行され、茶畑周辺、住民グループの目の届かないエリアではドンドン35条調査が進みました。通称・嘴(くちばし)では、1時強行突入されるなど、昨日と違った県の強行姿勢が目立ちました。
マスコミ取材は昨日に比べ極端に減り、住民グループ側も参加者がやや少なく、劣勢は免れませんでした。しかし、地権者及び住民グループの35条調査を食い止める意思は固く、明日も元気に現地行動が続きます。一方で、明日は県議会本会議。現地に連携して、知事に申し入れを行います。9:00に県庁前にお集まり下さい。
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