まつや清の日記

2005年11月20日(日) 日の出処分場のエコセメント工場を見る

 東京都によって土地収用法ー代執行された日の出の森・処分場で「強制収用あれから5年 日の出の森に来て・見て・語ろう!現地集会が開催さらました。静岡駅から新幹線で1時間、東京から1時間半、青梅駅に到着しました。会場案内の方が待っていてくれて処分所入り口まで車で行き、そこから馬引峠まで30分ほど山道を歩きました。ここも東京都なんだ!

 何と頂上に着くと突如として金網フェンスに囲まれた広大な最終処分場と建設中のエコセメント工場が眼前に広がります。東京都の三多摩地区の25市1町の焼却灰が運び込まれています。肝心の地元自治体・日の出町はこことは別にごみ処理をしているといいますから、完全な「迷惑施設」になります。そして処分場の延命のためにエコセメント工場を建設しています。

 集会参加者は40名くらいだったでしょうか、小さな子供連れのご家族単位の参加者から、かなり高齢の方々、大学生や熟年世代まで幅広い参加者です。発言者は5年前の土地収用反対の大闘争を思い起こしながら、眼前のエコセメント工場に悲しみを訴えます。5年前は乳飲み子であった小学生のお子さんが三線を使って3曲も演奏、森は暖かな雰囲気を醸し出します。

 住民団体ー日の出・支える会は、静岡県の各住民団体同様にいくつも裁判を闘っています。工事差止め、土地収用事業認定取り消し、収用明渡取り消し、エコセメント本訴、エコセメント立川・日野住民訴訟、更に納付命令取消訴訟、そして、こんな裁判もあるんだという訴訟を闘っていました。そして、エコセメントについての様々な問題点について知ることができました。

 これは戻って大井川ゼロエミッション事業の中身について詳しく読み直さないといけないのですが、3点の指摘でした。
1、焼却灰の塩素濃度については従来の基準200ppmをクリアできずJAS企画を350ppmに変更していること
2、重金属は飛灰についてはバグフィルターで除去しているが灰については除去していないこと
3、エコセメントの経済性に大きな課題があり過大な行政の支出がありうること
 などでした。

 これはかなり驚きでした。やはり情報は動いて得るものであることを痛感しました。 

 


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K.matsuya

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