まつや清の日記

2005年06月08日(水) 「新しい歴史教科書をつくる会」主導の扶桑社版教科書

 来年の学校での教科書選定に向けて静岡県教育委員会は県内19ヶ所で6月3日から教科書展示を行っています。静岡市では、県立中央図書館、静岡市立中央図書館、静岡市立清水図書館で行われています。

 さっそく、市立中央図書館に行ってきました。2階の図書室のロッカーの裏側に展示コーナーがあります。問題の扶桑社の歴史教科書を手にとって見ました。とりあえず近代の朝鮮侵略のページを開きました。日韓併合の所を読むと何か違和感を感じます。3・1独立運動や伊東博文暗殺の記述がありません。

 あれっと思って教育出版の歴史教科書をめくって見ました。チャンと記述がありました。いろんな雑誌や市民グループの学習会などでの問題点は理解していましたが、やはり、直接に教科書を目の前にして、なるほどと実感しました。自分たちは小さな頃、どうだったたんだろう。

 学校の授業では、実際は近代の歴史は吹っ飛んでいたような記憶があります。大学に入って、自分で書物を読んで侵略の歴史を知らされたというのが実体です。私の場合は、教科書は教科書としてきちんと教えられていなかったわけですが、問題はどこでそうしたことを学ぶのかということです。

 今、アジアから日本の過去の歴史問題に対する認識を厳しく問う声が上がっています。こういう時こそ学校で歴史的事実を教える、またどうしてアジアの人たちはあんなに怒っているんだろうとか、どうして日本だけが責められるのか、とか討論を行うチャンスが生まれます。一方的に知識を教え込むだけではいけません。まさに過去が現在に生きるわけです。
 
 図書館では、意見を投稿できるようになっています。何人くらい見に来ているかは、無記名で職業ごとに○を付けることになっています。学校の先生達が8人くらいで、一般の人が10人くらいでしょうか。是非、図書館に行って見てください。
 


 < 過去  INDEX  未来 >


K.matsuya

My追加