まつや清の日記

2005年06月09日(木) 巴川遊水地第四工区浄化対策検討委員会

 6月7日もくせい会館で巴川遊水地第4工区浄化対策検討委員会が開催されました。傍聴者は10人くらいいたんでしょうか。昨年の8月に公表されたダイオキシン汚染の原因が明らかになりました。予想されていた通り、この事業が始まっときに沼の埋めたての土壌改良剤として使われた静岡沼上工場の焼却灰18万トンの中のダイオキシンでした。

 対策基本計画
1、基本事項
2、対策範囲と対策必要量
 汚染土は、ボーリング結果と汚染濃度分布から推量で265000リュウベ。
3、対策手法
 緊急対策、準恒久対策、恒久対策に分かれていている。技術としては掘削除去処理=除去+脱水・固化+土質材料として利用、原位置処理=覆砂、固化処理の三種類の組み合わせを考える。
4、対策案
 結論として、水域として残すことを基本として、汚染対策を実施する。除去したと土は、固化処理後、4工区内に小高く盛り上げ水面の減少を最小限にする。として16億円程度の経費。

 河川改良課としては、この案で了承してもらいたと三人の専門委員の方々に求めましたが、ちょっと待て、と意見が出されました。
1、お金がかかるからこの案で、というのでは説明したことにならない、汚染土の全量除去が、自然環境にどれくらい影響があるかを調べて、そのバランスとしてこの案とか、でないと。
2、住民の方々にまず説明をして、それをもとに対策を確定していくという手法で臨むべきでは。
3、全量といっても焼却灰投入時、小さな田んぼの畔道があったわけで量的にはそんなに多くならないのではないか。また今後の追加調査で地層図が確定してくれば量も変わる。

 などが出され、まずは住民に説明をして対策を確定するということで終わりました。この案で了承を求めた時には、ちょっと驚きましたが専門委員によって妥当な所に落ちつきました。住民説明会は、6月7日、8日、9日、10日、13日、14日と全30ヶ所で行われます。住民のみなさんがどう判断されるか。

 あと、問題は観山中学校の野球部やサッカー部で使用しているグランドの50センチ下の所に高濃度汚染土があること、流入口でのダイオキシン汚染はこの焼却灰とは違う成分なので、静岡市が周辺の川などダイオキシン調査をやることになっていること、魚の汚染は問題になりませんでしたが、昨日の議員控え室での説明で過去に調査したことがあるというのでその資料をもらうことになりました。

 この報告により、汚染土の除去を巡る議論へと事態は転換しました。さてどうするか、です。私は、全量除去すべきと思います。管理型処分地建設ではお金がかかりすぎると当局は説明しますが、静岡市の最終処分場に捨てさせてもらうというのが一番いい方法であると思います。これからが知恵のだし所です。


 < 過去  INDEX  未来 >


K.matsuya

My追加