まつや清の日記

2005年04月23日(土) フランスのエコ行動派市長の話しを聞く

 NPO法人『環境市民』主催のアースデーイベント「フランスのエコ行動派市長」=ボルドー地方の県庁所在地ベーグル市長=ノエル・マメール氏の講演会に参加しました。1989年から16年間に渡ってベーグル市の市長を務め、一方で国民議会議員でもある方です。フランスでは自治体市長と国会議員を兼ねる事が出来ます。

 実はノエルさんは、2002年のフランス大統領選挙に緑の党から出馬し、149,5724票を(5、25%)を獲得した方でもあります。

 講演は、フランスにおける緑の政治の系譜と哲学について、後半はベーグル市での都市計画と路面電車など具体的な政策についてでした。技術は人間の進歩ではない、技術をコントロールできない時、技術は脅威となる、具体的には遺伝子組替え技術や原子力発電所を指すのですが、日本の状況とその点では類似しています。

 彼が行動派と呼ばれる所以は、遺伝子組替え作物の脅威に対して、実際に遺伝子組換えの疑いのある作物を畑にいって引き抜き、現在裁判中であることや二人の男性の同性婚を認めたことでこれも訴訟になっていることをさしているとのことで、確かに行動的市長です。最後のメッセージは、地球的に考え地域的に行動する、地域的に考え地球的に行動するのフレーズでした。

 2月にアジア太平洋グローバルグリーンズでアジアの緑の党の方々と国際会議を開催したばかりですが、世界の緑の政治潮流の活発な動きを実感しました。


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K.matsuya

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