まつや清の日記

2005年03月30日(水) 木の精と語る

 若い世代の社会参加事業を企画しようと若手スタッフ2人と静岡市足久保地区の「木魂庵」を訪ねました。以前、日記コーナーでご紹介したことがあります。

 主催者の八木夫妻が待ちうけてくれて「何故、木魂庵か、何故、木に惹かれるのか」「拝金主義がまかりとおるこの世の中で、若い世代にお金だけでない生き方や価値があることを是非知ってもらいたい」と熱っぽく語っていただきました。

 「自分は木と語り合うんだ。おまえはどこに育ったんだ?、こっちの木とどうして年輪がこんなにも違うの?、風が強かったのか?、お日様はどちらから照っていたんだい?」「木を見ていると自然に言葉が出てきて、そして木が自分に語りかけてくれる、人間と同じだ、いろんな人間がいるようにいろんな木がある」。

 「要は、この足久保地区を活性化させたいんだ。自分は朝、狩野橋を渡って足久保にくる、だけどこの村の衆はみんな町に向って車を走らせる、おかげで朝は狩野橋は大渋滞だ、なんでみんな向こうに行くか、それはここに魅力がないからだ」「木に関心のある人々が寄ってくる、職人が集まる、交流の渦がうまれる、村が動き出す」。

 ドイツのミヒャエル・エンデの「木の精との対話」を思い出してしまいました。若手スタッフの今後に期待したいところです。


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K.matsuya

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