2004年04月08日(木) |
イラク・テログループ、日本のNGOなど3人を拘束 |
最悪の事態が起きています。 平和を願うNGOグル―プなどの三人が、イラクの「サラヤ・ムジャヒディン」を名乗るテログループに拘束され、そのグループは、アルジャジーラ放送によれば、3日間の間に自衛隊が撤収しなければ3人を殺害するとのことです。
スペインのマドリードでのテロとそして総選挙での野党の勝利・イラクからの撤退という事態の中で、テログループはテロの効果を過信し、非暴力主義を掲げるNGOグループまでも国会が狙われるならいいかも、なんていう他力本願主義に陥っています。こうした平和グループに唖然としてきました。スペインの選挙の勝利は、テロ他力本願でなく、いかなる暴力にも反対するという世論が政権交代うを作り出したわけです。
という事態の中で今回の事件です。 メンバーの一人は小さな子どもたちの為に文房具を届けたいというNGOメンバー、一人は劣化ウラン弾の被害を日本に伝えたいという若き青年、そしてフリージャーナリスト。
この3人の命をどう救うべきか。 残念ながら私たちに現地情報網ネットワークや世界の政府機関への働きかけるチャンネルもない、無力です。
しかし、私たちは日本政府に要求しなければなりません。 まず、彼らと交渉せよ。 そして、とらわれの身となっている人々は、日本政府と立場を異にする方々であり、あなた方との友好を目指している人々である、直ちに釈放すべきであることの情報伝達をすべきです。
しかし、テログループの要求する自衛隊の撤収交渉は残ります。
そこで、私たちが取りうる情報ネットワークを通じて現地テログループとの連絡を探り、政府間交渉を仲介できないか、という努力が必要になります。
そこで、本当に私たちは無力なのか、問わなければなりません。4月10日には元レバノン外交官の天木さんと国会議員中村敦夫参議院議員がきます。テログループとの交渉を仲介することは実は不可能なことではありません。そうだとすれば、集会の性格も変更の余地が出てきます。
ともかく、関係者との緊急の意見交換が必要です。
※ 写真は毎日新聞4月8日朝刊の一面。
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