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2024年04月07日(日)
AIMING FOR ENRIKE JAPAN TOUR 2024

AIMING FOR ENRIKE JAPAN TOUR 2024 -TONE FLAKES Vol. 159- @LIVE HOUSE FEVER


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G:Simen Følstad Nilsen
Drs:Tobias Ørnes Andersen
(未だに読み方がわからないノルウェー語表記。サイモン、トビアスでいいのかな?)
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・二度目の来日(2018年)
このときの新曲「Louis Cole」がのちの「Ponzu Saiko」になりました

・2019年の『AFTER HOURS TOKYO ’19』
・2019年の単独(FAにRiL)

ときて、今回5年ぶりとなりました。本当は2020年春に来る予定だった。

・2020年の5月に予定していましたAIMING FOR ENRIKEの日本ツアーは中止にしました┃FLAKE RECORDS
コロナ禍で中止になったときのダワさんのステートメントは何度でも読み返したい。ここに“実質延期”と書かれていたように、今回のチケットは2020年の来日時に設定した価格のまま。数年でエア代も外貨も爆上がりしてるというのに! いやこちらも助かりますけど、や、安いよ? いいんですか? 有難いやらなんだか申し訳ないやらです。

という訳で待ちに待ち過ぎて凪な気持ちになっていたというか本当に来てるという実感が薄く、本人らが目の前に現れてセッティングを始めてもなんだかボーッと見てたんですが、音が! 1音目が鳴ってやっと目が覚めたというか、あれよ、怪我して保護された虎が自然に返されて、数年後その獣医と再会して「………!!!??!!!」てなる感じよ……。記憶を呼び覚ましたのが音だったってところに改めて感動したりして。やはりこのバンドの音は唯一無二。そうなのよなんであんなにルーパーかましてエフェクトかけてんのに音がペラくならないどころかめちゃくちゃうねるの? 訳わからん! 毎回同行しているらしい専任のPAさん含め、彼らのクリエイティヴィティと積み上げた経験値の賜物ですね。

コロナの影響下でつくられた最新作『EMPTY AIRPORTS』(タイトルからしてもうね…)はフィールドワークの側面(「OSLOの街中を数時間にわたりただ歩き回」ったりしていたそう)も感じ、アンビエントかつミニマルな印象だったのですが、いやいやライヴで聴くとめちゃ踊れる。「The Rats And The Children」とかすごかったな……。演奏スタイルは意味そのままのシューゲイザー。Simenはリフとループつくるの忙しくて殆ど下向いてるし、1/4くらいは座り込んでエフェクターいじってる。それがなんで? こう? 踊れるトラックになるの!?

やってる方は頭の中にスコアがあるからこれとこれのループを重ねればここでドカンと来る、というのが分かっているけど、聴いてる方は身構えていてすらもその爆発力にはキエーとなる。マスでジャストのふりしてめちゃくちゃグルーヴあるんですよね…なんなん……。宇宙猫みたいな顔にもなる。毎回思うがステージ上にいるのがふたりってのが信じられんし、人力でこれやってるってのも信じられん。そのイヤモニは何に使ってるんだよとすら思う。ちなみにほぼノンストップです。前の曲のアウトロが次の曲のイントロになる。MCで中断したのは本編一度とアンコール前だけかな。各々の曲がシームレスでライヴのための1曲に構成される。ライヴはいきもの、その日にしか聴けない!

Tobiasのリズムキーパーっぷりがまた素晴らしく、絶対音感ならぬ絶対リズム(BPM?)感ありそう。16ビートをキープしつつ起点をいきなり変えたりと、Simenとはまさに阿吽の呼吸。そう、基本Simenは床とギター、TobiasはめっちゃSimenを見てる。たまーにSimenが顔を上げて、フロアの奥に見つけた知人か友人にニコッと笑いかけたりするのが微笑ましい反面、「えっそういう余裕もあるの?」と驚いたりもしていた。

冒頭のツイートにも書いてるが、SimenもTobiasも温厚そうな青年なんです。喋るときも声を張らず、「5年…長かった〜……」「待っててくれて有難う」「5kaiのツインドラムすごいねー」(後述)「ダワさん有難う」てな感じ。「有難う」は何度いったか……日本語でも英語でも繰り返しいってた。それをいうのはこっちだよ! MCのときは終始ニコニコ。演奏も見た目は結構穏やかなのよね。そりゃTobiasはドラムなんで動きも派手といえば派手ですが、なんというか、動きに一切の無駄がない。必要最小限の演奏でこれだけの圧を生み出せるのか……いやもう最高。FEVERは三日間興行なので明日も明後日もあります! 気になる方は是非、対バンもツワモノ揃いです。

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Setlist

01. NEWSPEAK
02. MARION JONES
03. FEEL NO THREAT/ABSENT LOVERS
04. BILLION YEAR CONTRACT
05. DON'T HASSLE THE HOFF
06. PONZU SAIKO
07. FLAT BEATS
08. THE RATS AND THE CHILDREN
09. INFINITY RIDER
encore
10. HARD DANCE BRAINIA

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「DAWA TO FLAKE ANATATACHI」「5KAI FUTARINO DORAMA SAIKO」とも書いてる。そうそういってたいってた……それで思い出した、5KAIをFive Kaiっていったので一瞬「?」ってなったんだ。というか今迄疑問にも思わず「ごかい」って読んでたけど実はファイヴカイだったの? と混乱した…松村さんごかいでーすっていったよね???(自分の記憶が信用出来ない)

そうなんです初日の対バンは5kaiだったんです、久しぶりに観たんだけどツインドラム(ふたりのドラマー、ね!)になっとるやないか。単音のリフとビートで最小限の音数、居合い抜きのような格好良さでした。いやーよかった。前回共演したのが前述の2019年After Hoursだったそうで、思い出話にも花が咲きましたよ。

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こっからはSNSにあがっているあれこれ。どんどん流れていっちゃって勿体ないのでまとめさせてください!


機材めっちゃ増えてない? と思ってたらやっぱそうだったのか




5kaiのサポートWada Daijuさんのツイートより。なるほどわからん、ってかルーパー使いのミュージシャンから見てもそうなの? キエー


これー!「The Rats And The Children」!


こんな感じでSimen座り込んじゃうので後ろで見てたらなんであんな音が出てるのってなると思う。前で見ててもなんであんな音が出るのかわからんが。終演後は足元のボードと配線撮影してるひとが多かったです