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2022年10月10日(月) ■ |
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『国際芸術祭「あいち2022」』その他 |
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『国際芸術祭「あいち2022」』その他
どんだけいやがらせがあったかって話ですな。今回多様性でいえば過去イチあったと思うけど、韓国からの出品が一作品もなかったことは国際芸術祭のあり方として疑問が残った。
という訳で、こちらはブツブツいうコーナー。いや、今回いいたいことがちょこちょこあってな……。
・名称変更 ダサい。
・開催エリアの変化 ずっと会場だった名古屋市美術館が入っていない。なんでかと思えば前回県と市が揉めたからですってヨ〜。アホか。あの市長ほんとロクなことしない。今回のテーマになった『I Am Still Alive』の作者である河原温作品を数多く所蔵しているのが市美術館なのに……黒川紀章設計の建物も、白川公園のなかにあるというロケーションも大好きなところ。朝イチの新幹線で名古屋に行って、開場する迄公園を散歩するのも込みで毎回の楽しみだったのに。
そんなこんなで県と市の分断というか、名古屋は協力せんって空気を端々に感じました。
・ガイドマップや案内サイン等がすごくわかりづらい 公式グッズが今迄にないくらいダサかったのもショックでしたが(選挙運動グッズみたいなデザインなの。例年はなんかしら買いたいなと思わせるかわいいグッズがあったのよ)、そもそも情報を整理するためのデザインというものが、全体的に不親切で横柄だった。 この作品が観られるのはどこ? 経路は? 作家のプロフィールは? それらを連絡する導線が整備されていない。 パフォーミングアーツに関しても、チケットに書いてある開演時間=集合時間だったりして、それに関する説明もなく、受付で訊いたら「巻いて進んでるんで早く来たらその分早く出来ますよ〜」なんていわれる雑さ。巻いてっていい方もさあ……。 こういう張り紙も、なんかすごい意地悪。来場者から何度も質問されたからかもしれないけど、もうちょっと書き方というものがあるだろうよ。
周辺情報を追っていないTAさんから「なんか、前回と雰囲気が違う。行政が入った〜って感じがひしひしと伝わる」なんていわれてブンブン頷く。親切なボランティアさんもいたし、スタッフさんはせっせと働いていたし、現場はがんばっていたけれど、それだけになんかなあ。悲しい。人質にされた予算は現場にちゃんと使われたのかな〜どこに中抜きされちゃったのかな〜なんて、こっちも意地悪く考えちゃいました。
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いい話もしよう。
・Suicaが使える 地下鉄でも在来線でもバスでも使えた。便利〜!
わざわざ画像張るもんでもないがせっかくなので(?)。 新幹線で朝ごはん。チキン弁当風おにぎりというものを初めて見たので買ってみた。チキン弁当だった。おいしかった。 お昼はちょっと外に出て、セントラルパークでランチもいいわねえ。名古屋名物若鯱家のカレーうどんもささっと食べられていいかな? そういえば本場のあんかけスパゲティ食べたことない、チャオ行ってみたい! なんて相談していたが、そんな時間などなかった。展示を観きれん! 観きれん! と観ているうちにパフォーミングアーツの時間が迫り、結局芸術文化センター地下のデリで買った唐揚げと玉子焼きをベンチに座って10分で食べた。一応旅行なのに。虚しい。それの画像は勿論ない。 カレーうどんには翌日一宮でようやくありつく。すごいまろやか〜これは愛知の味? それともこのお店の味? おいしかった〜。
・リャビーナ 名古屋に行くとほぼ毎回寄るロシア雑貨店。開いててホッとした。コロナで中止していたカフェも再開しており、白樺ジュースを飲めました。おいしかった! グラスも、ホフロマ塗りのトレイもかわいい。買いものもしたけれど、商品の紹介をする度マダムが「今いろいろいわれてますけど…」「いろいろ大変なところですけど…」と付け加えるひとことが悲しかった。
・コンパル 名古屋駅からいちばん近いメイチカ店に行ったら大行列。サンロード店に行ってみるもやはり行列、20分程並ぶ。いつの間に行列の出来る店に!? いつもあっていつも入れる安心と信頼の喫茶店というイメージだったが。 かろうじてモーニング(ハムエッグトーストサンド)。ひと切れTAさんのエビフライサンドと交換。自分でつくるアイスコーヒーも好き。 そのエビフライサンド、お土産にするのが恒例。一宮から名古屋に戻り、新幹線に乗る直前くらいにテイクアウトしようと思っていたが、日曜日だったため閉店が早く買えなかった。無念。朝行っといてよかった、TAさんがエビフライサンド頼んでよかった。有難う有難う。
中途半端に空いた時間で一宮駅前の名鉄百貨店をうろうろしたり、市立中央図書館で絵本を読んだり出来たのも楽しかったです。年々乗り物酔いが酷くなってて、春には目眩でぶっ倒れて初めて救急車で運ばれたこともあり、新幹線はこだまでのんびり往復。それでも帰りは酔う。
・「あいち2022」注目作品を巡る。コロナ禍のいま考えたい「STILL ALIVE」┃美術手帖
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おまけ。『I Am Still Alive』シリーズを始め、“河原温作品”はtwitter上でも展開されています。2009年1月に、“I AM STILL ALIVE”とだけツイートするアカウント(@On_Kawara)が開設され、「中の人」は本人? いやなりすましだろうと話題になりました。2014年6月に氏は亡くなりましたが、その後もツイートは続き、2018年7月8日を最後に停止しました。その後もOn Kawaraを名乗るアカウントは開設されては消え、始まっては停まり、現在生きているアカウントはこのひとつ(@IsOnKawara)。“I GOT UP”の時差から考えて、中の人はNY在住かな。
・カワラ・オンたち:アーティストとツイッター・ボット┃奥村雄樹┃AMeeT 最初のアカウントの「中の人」について……てか今になって初めて知った。7年経っている。この記事を書かれた奥村雄樹さんは、あいち2022に『7,502,733』を出品しています。
・ツイッターを見てたら @On_Kawara が2018年7月8日かぎりでツイートをやめていることが話題になってた。┃okumura yūki @oqoom 同じく奥村さんのツイート。その「中の人」が2018年でツイートを停止した理由はこちらのスレッドで。
@IsOnKawaraはいつ迄続くか。そして後続は現れるか。1966年以降、経歴も姿も消した河原温。自身の死後も作品は生き続けるということを勿論考えていただろうが、こうした手法で自分の作品が続いていくことを、どこ迄予想していただろう。さて、彼のメッセージに呼応するものとして開催された『あいち2022』は、いつ迄生き続けるだろう。
余談。 ・<三宅健とめぐるアート。3>河原温「孕んだ女」 「生と死」を見つめ続けて┃東京新聞 TOKYO Web 今回の流れで見付けた記事。おお、三宅くんが河原温を……
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