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2022年08月19日(金)
SONICMANIA 2022

SONICMANIA 2022@幕張メッセ


情緒が乱れきっているので、とりあえずtwitterメモを元にざくっと。


千葉に来た! と思うのはチーバくんを見たとき〜。いやー久しぶり。

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KASABIAN(途中1/3くらい)→Cornelius(チラ見)→SPARKS(フル)→電気グルーヴ(チラ見)→PRIMAL SCREAM present Screamadelica Live(途中1/4くらい)→TESTSET(フル)→Creepy Nuts前のDJ松永(チラ見)→THE SPELLBOUND(後半3/4)
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HARDFLOORを観られなかったのが無念。

コロナ下での大規模フェスは初めてだったので、様子を見乍ら動く。いちばんデカいステージMOUNTAINのアクトは終始後方の空いてる場所で観ました。やー、あの混雑は流石にためらう。酒が入って傍若無人な輩もいましたしね。内本順一さんのフジのレポを読んでいたこともあり、酔っ払ってそうなひとには近づかないようにしました。いや、酒は悪くないんだ。酒でタガが外れちゃうのがいかんのだ。しかし酔った自分も、自分じゃないのかい。と藤岡弘、もいってますよね〜。

という訳で今回体調第一、感染しそうな行動を避けるってのがテーマだったので、飲食したいときというかしとかないとやばいかなってときは、飲食エリアが空いているとき(=集客多いアクトが演奏中)を狙うしかなかったのよ。よってCorneliusも電気も少しだけ(しかし絶妙のタイミングで「Shangri-La」やってくれたんでうれしかった)。

■KASABIAN(MOUNTAIN)
スクリーンに映し出されているロゴが、一度そう見えてしまうと「本上」にしか見えず。本当は何のロゴだったのだろう。あれでKASABIANと読むのか、それとも。トムが素行不良で脱退(ていうかあれは解雇ですね……)したので、ヴォーカルはサージがひとりでがんばっていた。で、そのサージが着ている全身犬柄のスーツがすごいインパクトで、いろいろと集中力が削がれました(笑)。帰宅後サポートでTHE MUSICのロブが参加していたと知り、サージの犬服のブランドはPALACEだと知りました。


軽井澤ソフトクリームの「チョコディップソフト 牧場ブラック」。デカいアクトが終わると大行列。空いてるとき食べられてよかった。という訳で大事をとってSPARKS迄ごはんとおやつタイムです。いつもは混んでるまぐろ丼のお店でアボカドまぐろユッケ丼も買えました。そうめんのお店とかもあって、フードエリアもいろいろ進化していた。

印象深かったことといえば、対面を避けるため、皆が同じ方向を向いて食事をしていたこと。長テーブルがあるのは例年と同じなんですが、ベンチが片方にしかないのね。なかなかシュールな光景でした。

■SPARKS(PACIFIC)

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setlist(setlist.fmから引用

01. So May We Start
02. Angst in My Pants
03. Tips for Teens
04. Stravinsky’s Only Hit
05. Shopping Mall of Love
06. Johnny Delusional (FFS cover)
07. Music That You Can Dance To
08. Lawnmower
09. When Do I Get to Sing "My Way"
10. My Baby's Taking Me Home
11. The Number One Song in Heaven
12. This Town Ain't Big Enough for Both of Us
13. All That
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「ラッセルです、ロンです、スパークスです。行きましょう!」。日本語のMCの後に流れてきたのはあのピアノ。最新作『アネット』ostのオープニングナンバー「So May We Start」でスタート! きゃー! 跳ねるフロア!
いつでもクラシックでいつでもモダン、唯一無二のTwo Hands, One Mouth。その上今回はバンドサウンド。ドラムはツーバス、ロックテイストなギター(「This Town〜」のあのリフ!)もグルーヴィーなベースも最高。どの曲もイントロドンでぎゃーとなる、キェエめちゃめちゃシンガロングしたい! 出来ねえ! 拷問だ。情緒も乱れるってものです。
一週間前には日本入りしていた兄弟、久しぶりの東京を楽しんでいる様子は日々SNSにアップされており、よかったね堪能してねと思う反面ご安全に! 気をつけて! とヒヤヒヤしていた。何せおじいちゃんたちだからね……暑いし、コロナ下だし、この一週間で体調崩しちゃったらどうしようとか思ってて。しかしコンディションは万全だった。ラッセルの声もアクションも、ロン兄のピアノもダンスも、パワフルそしてエレガント。キャリア50年のプロフェッショナルっぷりを見せてもらいました。
「Angst in My Pants」でガッツポーズ、「Shopping Mall〜」でニコニコ、FFSのカヴァーにやったーとなり、「〜"My Way"」で涙、「My Baby's Taking Me Home」でニヤニヤ、「The Number One Song〜」ではナンバーワンのサインを掲げる。この春Apple iPad AirのCMで流れまくった「This Town〜」はあの『Kimono My House』から。1974年の曲よ。最後の「All That」はオリジナルアルバムでは最新作の『Steady Drip, Drip, Drip』から。オールタイムベストのセットリストにこれだけ近作が馴染んでいるのも素晴らしい。いつでも王道、いつでも異端。そしていつでもフレッシュ! 最高です!
4ビートの太いキックに合わせ終始手拍子、掌がパンパン。

前方エリアには場ミリがあって、皆それを基準に立っていた。割り込みもあんまりなく平和。

■PRIMAL SCREAM present Screamadelica Live(MOUNTAIN)
「Screamadelica」スーツ姿のボビーを眺めに。この姿形の変わらなさよ…声もそんな変わらんし、還暦とか信じられん。『Screamadelica』再現は以前にもやってるのですが、今回曲順を変えてやってたみたいです。「Come Together」で、スッ……とマイクをフロアに向けシンガロングを促すボビー。戸惑うオーディエンス。シュールな光景でした。声出しNGなのよというのはどれくらいアーティスト側に伝わっているのか、いやでもボビーはボビーだからね……それにしても、ボビーはずっと入国出来てるのに何故リバティーンズのピートはダメなのだ、お薬関係だけじゃなくて窃盗やらで逮捕歴があるってのも問題なのかねなどと身も蓋もないことを話す。切ないところです。いや、ボビーも今はヘルシーなのかも知れんが。

■TESTSET(SONIC)

今回サポートで千住宗臣がドラムを叩くというので! めちゃめちゃ張り切って観に行きました! 衣装作ってもらえるのかしら〜とちょっと期待していたが、一人だけ自前の服だった。やっぱ一度っきりなのかしら、白根さんのスケジュールが合わなかったらまた来てくれるかしら。
日記には書きそびれてるけどTESTSETのライヴは二度目。METAFIVEをサマソニで観たのは6年前……あれからいろんな、本当にいろんなことがあったなあ。ユキヒロさんがまたステージに立てるようになってほしい、ドラムを叩けるようになってほしい、いや、でも、元気になってくれれば。穏やかに苦しくなく暮らしていけるようになればそれでも充分。小山田くんも音楽活動を続けていければ充分。某方面にいろいろ呪いをかけたくなるけど、それも虚しい。いつかまた集えたらいい。
緊急事態から生まれたTESTSETではありますが、それにしたってまりんの肝の据わりっぷりには感服する。流石電気にいた男。親の仇のようにカウベルを叩くLEOくんも、パワフルなヴォーカルで格好良かったです。TESTSET名義の初EPも出て、よりハードになった印象。遂に「Don't Move」をやらなくなったけど、前進するためにキラーチューンを外したということならそれはそれで。今後も聴いていきたい。
それにしても音が良かった。あの肌が震えるような低音は現場ならでは。映像もデカい空間で観ると、光に全身が包まれるように感じる。
DC/PRG後期では耳栓をしていた千住くん、今回イヤモニのサイズが合ってないのか耳に影響があるのか、何度も着け直していた。前述の通り楽譜もめっちゃ観てたが演奏は流石でしたね。
DC/PRGではほぼソロイストとしての演奏だったし、ヴォーカルが入るバンドで叩くのを観るのは後藤まりこ以来、10年ぶり(!)だったけど、やっぱうめえ。太い、重い、それでいてタイト、ソリッド、シャープ。
終わってステージからはけるとき、まりんが笑顔で千住くんにありがとねって感じで手を合わせてるのが見えた。にっこり。


山口尚美さんのツイート拝借。機会があったら是非また〜! 衣装作ってくれてもいいのよ!

■THE SPELLBOUND(PACIFIC)
実はということでもないが、前述のTESTSETとの対バンでTHE SPELLBOUNDのライヴも観ているのです。よってこちらも二度目。
作家の人間性と作品の評価は別、とは思っているのだが、私にも心があるのです。どうしても許せない一言というものがあるのよ。それでもやっぱり馴染みの曲にはホロリとなるし、新しい曲にも心を動かされる。という訳で結構悩んでます。これでも。
いいライヴだった。楽しそうに演奏しててよかった。またバンドをやれて、ライヴが出来て、フェスにも出られるようになってよかったね。小林さん、福田さん、大井さん、よろしくね。

連日の猛暑の谷間といった感じで、結構涼しくて助かった。やっぱりフェスはいいな、オールナイトはいいな。しみじみ。