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kai
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2016年11月15日(火)



19:30くらいに着くと、長い行列。入場する迄に一時間程かかった。列はどんどん長くなる。スーパームーンの翌日、十六夜(上記画像の「A」の上に写っている)。悪天候で前日には見られなかった、おおきな月をぼんやり見上げながら並ぶ。終了時刻の21時になっても集まってくるひとはいるだろう。それでもきっと、彼らは入口を開けておいてくれる。追い返すことはしない筈だ。そういう優しいひとたちだから。

フロアには(福田)洋子さん。スタッフらしきひとたちと談笑していた。遊佐辰也撮影の、初期の写真も沢山(というか、発表されたものは全てではないだろうか)飾られていた。DICEのヨーコさんや、WALRUSのカオルくんも来ていたとか。ステージのスクリーンには『EXPERIENCED II -EMBRACE TOUR 2013 武道館』の映像が映し出されている。丁度「NINE」のあたり。「DIG THE NEW BREED」が終わると、フロアから自然に拍手が起こった。そのあと「LAY YOUR HANDS ON ME」が流れてきた。恐ろしく音がいい。大きな音ではないが、フロア仕様の音響で聴くのは初めてだ。ライヴで聴くことは一度も叶わなかった。そもそもライヴで演奏されることがない、とわかったうえで作られた楽曲だ。改めて中野くんの音作りに感銘を受ける。フロアに中野くんを探すが、見つからない。中野くんは、全ての来場者を見送ると言っていた。この季節にしては暖かい日だったが、それでも外に居続けたら身体が冷えるだろう。無理してほしくない。

ライヴで飾られていたバックドロップをくぐり、フロアから出口に向かうスペースに中野くんがいた。しっかり目を見て、微笑んで、カードを両手で手渡してくれた。もともと小柄なひとだが、体格自体は筋肉質でしっかりしている印象があった。ライヴで観ているとそう感じた。でも目の前にいる中野くんはひとまわりちいさくなったというか、華奢になったように見えた。実際そうなのだろう。

イシイさんのリミックスで、とか、ウォールオブサウンドのイヴェントで、とか、一度呑み屋で偶然隣席になったことがあるんです、とか(笑)。言いたいことは沢山あったが、声にならなかった。

川島さんのことは忘れない。中野くんのこれからを待ってる。急がない。出会えてよかった、これからも聴いていく。ただただ、感謝を。有難うございました。