フジは一ヶ月半後だしなんとかなるかな…でも無理はしないでほしい……と心配な日々が過ぎました。七月に入りツアーは『Break A Leg Tour』と題され再開、デイヴは特製椅子で登場との報が伝わって来たときにはもう腹がよじれましたよね…転んでもただでは起きない面目躍如です。イメージとしてはこの椅子、これだよね……。
「Monkey Wrench」「Learn to Fly」とたたみかけられ阿鼻叫喚。てかその脚で「Learn to Fly」を唄うか! ドラマティック過ぎるだろう!! 笑ったり泣いたり忙しいわ!!! この辺りでようやっと全体を把握、メンバー5人にサポート(key)のラミ・ジャフィを加えた6人編成ですね。椅子が可動式なのは花道へ進んで盛り上げるって演出もあるけど、演奏のタイミングを合わせるためクリスへ近付くことにも役立っているようでした。しかしこのロボ感…帰宅後twitter見てたら「タイムショックを彷彿とさせる」と書いてるひとが結構いて笑った笑った。
「信じられるか? 七年振りだーーー!!!」デイヴが叫び、唄い、そして喋る。そらもうよく喋る。いつものことだが、意識的にゆっくりわかりやすく喋ってくれてると思う。ひととのコミュニケーションをとてもだいじにしてる、その分ひとに、その何倍も自分に厳しいのだと思う。この日も客を甘やかさない(笑)アゲっぷりが素晴らしい、「FUJI!」「Are You Ready?」と叫び乍ら腕を伸ばす。デイヴ先生こんだけがんばってはるんだからわたしらが盛り上げな! と言う気になります、やっぱ理想の上司…「The Pretender」(スクリーンにあのMVも流れてもー格好いいのなんの)では「I Wanna Dance!」と立ち上がってしまう。「クララが立ったーーー!!!」ばりに盛り上がる観客、もうホント笑ったり泣いたり忙しい。
クリス、パットと三人で演奏したアコースティックの「My Hero」は美しかった。シンガロングになっているけど静寂を感じる涼やかさ。続いて「Times Like These」の前に「フジは世界一静かなフェスだよね」だって(苦笑)。でもなんて言うのかなあ、そこを「日本人は静かでつまんね」ってんじゃなくて「騒ぐばかりじゃなくてちゃんと演奏を聴いてくれる」と言うふうに捉えてくれているようで嬉しい。「日本でしか出来ないことをやるぜ、ちいさーな声で唄うよ、合唱は禁止! クリスのギターも最小限の音量でね」。合唱になったら「静かにー!」と怒られた(笑)。くすくす笑い乍ら聴き入る。デイヴのスウィート、メロウな側面が感じられる二曲だった。ちょうポジティヴで、逆境を笑いに転じようとする。それでも迷う、悩む、揺れる。楽曲としてぽろりと零れるその思い、その正直さに感銘を受ける。
「Best Of You」は大合唱になった。ああ、もう終わってしまう。でも無理はさせられない。ホントにホントに待っていた。来てくれて有難う、FFを、デイヴを好きでよかった。
----- セットリスト 01. Everlong 02. Monkey Wrench 03. Learn to Fly 04. Something From Nothing 05. The Pretender 06. Big Me 07. Congregation 08. Walk 09. Band Introduction(I’m the One – Van Halen cover 〜 Another One Bites the Dust – Queen cover 〜 School’s Out – Alice Cooper cover) 10. Cold Day in the Sun 11. My Hero(Acoustic) 12. Times Like These(Acoustic) 13. Under Pressure(Queen & David Bowie cover) 14. All My Life 15. Outside 16. Breakout 17. Best Of You --- サイトによって「『Walk』『These Days』『This Is a Call』はセットリストにはあったが時間の都合で演奏しなかった」とありますが「Walk」はやりました。あと「School's Out(Alice Cooper cover)」もやったよー(メンバー紹介のときだったとのこと。もう記憶が曖昧……) 20150805追記:Qetic掲載のセットリストをもとに追加修正しました(でもQeticさん「Best Of You」が抜けてるで……) -----