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2014年08月24日(日) ■ |
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『八月納涼歌舞伎』第三部 |
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『八月納涼歌舞伎』第三部@歌舞伎座
納涼歌舞伎でございま〜す。二十六年目なんですって。三部制だから入場も慌ただしいよ! 開場から開演迄二十分! 場内清掃や案内の方たちの仕事っぷり素晴らしい。
・『勢獅子』 彌十郎さんが格好よくて釘付けでしたよね…はあ〜立ってるだけでも座ってるだけでもお素敵だわ。姿勢からしてもう優雅で! おどりもありましたし! 屋号もとびましたし! わたくしはもううっとりです! 新悟くんもお素敵。しかしふたりとも長身なもんでやっぱ目立つね。勘九郎さん巳之助さんの獅子舞もかわいかった〜。獅子頭の耳とか動くのちょーかわいい。あと児太郎くんがシュッとなっててあのコロコロした子が…! と驚く(『徹子の部屋』に出たときので記憶が止まってた)。三津五郎さん橋之助さんの男前っぷりも堪能しました。
・訪米歌舞伎凱旋記念 三世實川延若より直伝されたる 十八世中村勘三郎から習い覚えし 三遊亭円朝 口演『怪談乳房榎』中村勘九郎三段早替りにて相勤め申し候 長いあれこれが付いてますがそうです平成中村座凱旋です。twitterでまわってきたNY公演の劇評ぽつぽつ見てまわりましたが評判よかったようですねー。北丸雄二さんのツイートにもじんわりきました。 しっかし早替りすごいね〜。NYでもかなり驚かれていたところのようですが。あまりの早さに歓声よりも「えぇえ?」て素の声が漏れる客席でしたよ。ここでもうひとりと入れ替わってるんだな、ここはこういう仕掛けだな、と気付いてもやっぱり早いし、何箇所かはホントにどうやってるか判らなかった。 勘九郎さんが三役早替り(+最後の円朝入れると四役)するんですが、衣裳やらなんやらだけでなくほら、役柄も変わるわけで(あたりまえ)、声色から仕草からの演じ分けが見事。下男正助の声が勘三郎さんにそっくりだったのにギョッとする。今迄そんなに気にしたことなかったんだけど…声色の使い方とか、言いまわしの妙なんだろうなあ。 まあそうは言ってもこれは勘九郎さんの『怪談乳房榎』です。いずれは七緒八くんが「勘九郎さん(その頃にはもう勘三郎さんかな)にそっくり!」と言われるときが来るのでしょう。 そして幕切れの書き割り見てたらジワジワ涙が……ホントアホみたいな書き割りなんだけど。英語と漢字でいろいろ書いてあって、自由の女神のイラストとか入ってる素っ頓狂なやつ。最初はアホだな〜と笑ってたんだけど、「I Love New York(はあと)」なんてイラスト見てるうちにだんだん「勘三郎さんこういうばからしいの大好きだったなあ」なんて思い始めて。はー、書き割りを見て泣くとは思わなかった。 あーそれにしても磯貝浪江マジむかつく〜獅童さんの声がまたすんごいイラッとする〜(役がですよ!)。赤んぼのキューキュー声がかわいかった。鳴物で出してるんだけどこれがせつない! そして竹本六太夫さんの浄瑠璃が素晴らしかった。「おそろしや!」てとこのあまりの迫力にビクーッ!!! てなりました。 先週九十四歳の誕生日を迎えた小山三さんも溌剌とご出演。「いつまでもお若くて」って言われてた。まだまだお元気でね。
ああそれにしても「恐怖時代」の評判聴けば聴く程やっぱ観ればよかったと…次にやるのまた四十年後とかだったりするのか……。蜷川演出版について『Note 1969‐1988』(現在は増補版『Note 1969‐2001』も出ています)で読んで気になってた作品だったんだよ、タイトルからしてもう魅力的やん。つうか蜷川さんが再演してくれんか。
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