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2014年08月17日(日) ■ |
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『パール兄弟セッションズ vol.1 featuring バカボン鈴木』 |
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『パール兄弟セッションズ vol.1 featuring バカボン鈴木』@Show Boat
盆暮れ正月のパールですよー。
----- 1部:スズキレボリューショングランドオーケストラ44マグナム(バカボン鈴木) 2部:パール兄弟 -----
となっており、バカボンのバンド出るの? セッションて言うくらいだからバカボンのゴリッゴリのインプロベースが聴けるの? と出掛けてみれば、スズキレボリューショングランドオーケストラ44マグナムはバカボンのギター弾き語りのコーナーでした(笑)いや、これはこれですごく面白かったんでいいんです。
バカボンが言うには「バンド名を先に考えて、Tシャツも作ってメンバー募集してるんだけど誰も応募してこない」「なのでひとりでやります」「ギターも歌も本職じゃないし、呑み屋で唄ってるようなもん。そんな真剣に聴いたり拍手したりするもんじゃないんですよ」「でもそんなことはどうでもいいんだ。俺には歌しかないんだ」←本日の決まり文句。と言う訳でゆる〜い感じでしたがいやいやこれがよくてですね。正統派フォークから子守唄、ポップスナンバーと洋邦織り交ぜの全曲カヴァー。なかでも「柳ヶ瀬ブルース」(美川憲一だったのねこれ。今検索して知る)をボサノヴァアレンジでやったのがちょう格好よかった!
曲間のお話もゆる〜く。バカボンの説法ですよ、お盆だけに。バカボンが喋れば全て説法なんですよ、坊主だけに。昔どんだけ大食漢だったかって話からメトロファルスの思い出話が面白かった。
初めて地方にツアーに行ったとき、静岡では客がひとりも来なかった。店長が知り合い集めてきてくれてライヴをした。東京ではそれなりに集客あったので、あ〜地方ではまだまだ知られてないんだな…と思いつつ、機材車で神戸へ。神戸の会場はチキンジョージ。メトロとあとふたつ、3バンドが出演した。リハやサウンドチェックを追えて楽屋に行くと、まかないが出た。洋食屋さんにある、大きな銀のお皿にチキンライスが山盛り。他のメンバーは今お腹空いてないからとか言うので、俺とドラムのやつで全部喰った。その後その一皿は、3バンド分のまかないだと知った(爆笑)。他のバンドのひとがきて、あ〜…ってなって……。
当時は一回の食事でラーメン丼四杯分のごはん食べてたんですって、それを一日三食。会場どよめいてました。この身体のなかのどこにこれだけの米が入るんだろうと思った…と言ってました。ヒー。今もだけど、メトロの頃もバカボンてそんな太ってないしねえ。
そんなこんなでパール兄弟です。隣のひとが「サエキさん今日コミケにサークルで出てるんだってよ」と話していてええっとなる。だから二部制にしたの? 真相は判らず。出てきたサエキさんは声嗄れ気味でした(笑)でも歌には支障なかったな。
それにしても毎度のこと乍らばかうまで腰が抜ける。夏と言うことで夏っぽいレア曲を中心にと言ってましたがまー! わたくしパール兄弟四半世紀は聴いてますがライヴで「SMELL」を聴いたのは初めてでしたよ! 音源もデモしかないし! いやあもういい冥土の土産に…盆だけに……ぎ で よ が っ だ 。他にも「涙のサスピション」とか! ちなみに窪田さん「もうたいへんですよ(ギターでいっぱいいっぱい)」と言うことでサエキさんvo.でした。今回サエキさんのブームは「ですよね〜」でした。ああうざい(笑)。
そんなサエキさんの話を聴いているようで聴いていない、聴いていないようで聴いている窪田さんが絶妙のタイミングで「はい、(次の曲を)やりますよ」と言ったりしてフロアは大ウケでした。他でも前後がとっちかったサエキさんのMCを窪田さんが翻訳したり。「電話掛けてきておかしなこと言うひとがいて、病院に連絡したら人助けになったんですよ!」と言うので「ストーカーみたいなファンでも来たのかな」と思っていたら「脳血栓だったんだって」と窪田さん。電話してるとき相手の呂律がまわらなくなっておかしい、と思ってと言う。そういうことかよ! このふたり長年見ていてなんで一緒にバンドやってるんだろう…と思うこともありましたが、こういうやりとり見るとああ…と納得したりもする(笑)。しかしこの手の話題多かったわー(「この曲で踊ったら三十年後も足腰シャッキリしてます!」とか)。皆さんお元気でね…自分もな……。
圧巻は「How to X」。サエキさん曰く「ここのリズムセクションは世界一」、これがあながち大げさでなんですよねいやホントに。バカボンも松永さんも、手数が多いだけでなく間合いの詰め方が絶妙と言おうか、変な例えだけど居合が音になってるかのよう。ゴリッゴリです。ちょっとでも噛み合なかったら大怪我しそうな程の緊張感。そこに窪田さんのギターが載り、矢代さんのシンセが載り。矢代さん「僕ははとこくらいのつもりなんで」と言っていたけど何を仰るですよ……。
あと窪田さんがRS-850使ってるの観たのも久々でした。兄弟(一時)勘当後初めてだったかも…あの音! あの音! カッティングのキラキラっぷりが際立つあの音! うえーい行ってよかった…めいどのみやげ……。RS-850についてはこちらのブログが詳しいです。
・『ARIA RS-600』- MOTOR&MUSIC JUNKY -
張ってある動画の窪田さん美しいー! ほそー!(…)そしてしみじみしたが、窪田さんはちゃんとスタイリスト+メイクがつかないとホント自由…と言うか形容し難い風貌になりますよね…宝の持ち腐れと言うか(笑)今回はヘアバンドしてらっしゃいました。デビュー前後の頃よくしてたあれだよ! 途中ズレてきてなおしていた…下手するとヘアバンドそのものも当時のものなんじゃないかと言う……それはないと思いたいが。そんなとこも含め? 孤高のギター職人っぷりでした。あとメガネは老眼かな(微笑)。
ノルマとして? 発表される毎度の新曲は「仁義」でした。「ミポリンじゃありませんよ〜」とサエキさん。サエキさんのこういうとこほんっと(略)もはや芸風。そういう前振りはともかく、正にパール! てな格好いい楽曲でした。予定曲全部やってもアンコールがやまず、最後はこれをもう一度演奏してました(笑)。
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