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2011年12月29日(木) ■ |
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『全て光』 |
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TOKYO No.1 SOUL SET『全て光』@LIQUIDROOM ebisu
毎年恒例、と言ってもやはり今年は特別。トシミくんが「毎年やる意味ってあるのかな?と思ったんだけど…こうやって皆に会える、元気でいるってのを確認しあえるってのはいいなって」と言い、ビッケは「初期から聴いてきてるひとは俺たちと一緒に熟成してきてるしね(笑)生存確認だよ!毎年、生きてたよー、生きてるよーって!」と言った。そうだねえ。
トシミくんの口から直接震災のこと、福島のことを聞けてよかった。それに対する考え方、姿勢も。トシミくんは福島県富岡町の出身なのだ。こう書くだけで、それが何を意味するのかが伝わってしまうのは悲しいことだ。でも、それで終わってしまう訳にはいかないのだ。自分の出来ることから協力していきたいし、いろんな情報のなかからそれを何に、誰に託すのかを決めていく。
そんなこんなでやはり例年とは違う空気は確実にあり、昔の曲も結構やった。「O'TAY」も随分久し振り。ビッケ歌詞忘れてた(笑)。そして、そこにはこの日のパーティのタイトル通り“全て光”に満ちたような美しいフロアの光景があった。ソウルセットのライヴでのフロアを見るの、本当に好きなんだ。メンバーの三人が全く違う趣味趣向のように(ビッケがトシミくんに「もう20年一緒にやってるけどね、トシミくん俺のことぜんっぜんわかってない!!!」てMCに大ウケ)、毎年この場に集まるひとたちはてんでバラバラだ。共通点は音楽が好き、ソウルセットが好き、それだけ。ライヴが終わるとそれぞれの方向に、違う場所へとバラバラに帰っていく。音楽だけが、音楽だけで繋がっている個人が年一度集まるフロア。他意なく、詮索も牽制もなく、自分の好きな音が鳴り、自分の好きな言葉が放たれると素直にそれに反応する。その姿がフロアに溢れている。
「ミラーボールを発明したひとにノーベル平和賞を」と言ったのは菊地成孔だが、けだし名言。ヒロシくんの頭上スレスレでまわるミラーボールは、そこにいる全てのひとたちが笑顔になるようなピースな光をフロアに降らしてくれた。
トシミの「紅白のリハ」も聴け、ゆるゆるのMCも楽しく、ヒロシくんのトラックには毎度のごとくシビレまくり(ここは毎年変わらんな・笑)ビッケの「また来年生きてここで会う迄解散!」の言葉をあとにフロアを離れる。また来年、生きてここで会いましょう。それ迄、自分の信じた道をそれぞれしっかり歩むのだ。
今日は北へ、今日は南へ 青葉を揺らぎ、ホコリを立て 嵐の中に身を隠し つま先立ちで進んでゆく
前のめりだけに注意して 転ばぬように心がけ 留まることに決めたのならば 手を合わせて叩けばいい
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