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2011年02月01日(火) ■ |
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『浮標』 |
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葛河思潮社『浮標』@吉祥寺シアター
力作。三幕四時間弱の上演を全く長く感じません。言葉の力と演じる者の力で、終始舞台上に視線と気持ちが釘付け。
それにしても哲司さんすごかったな…先日チラ見した『白夜行』予告映像に出ていたひとと同一人物とは思えない憔悴っぷり。あれを公演期間中毎日演じているなんて…ひいー役者って恐ろしいー(泣)あと改めて長塚くんっていい役者だよなあと思った。
ふんがーしかし、ウチのおとーさんとおかーさんを見ているようだったよ…しんどい。いやウチのおとーさん画家じゃないけど。あんなにエモくもないけど。揉めるような財産もなかったけど。おかーさん、病院から帰って自宅療養してたとき(結局最期は病院だったが)はあんなふうにずっと安楽椅子に座ってたよ。藤谷さん見てるとおかーさんを思い出したー!あの居ずまい…ホントに病気なんじゃないのこのひとってくらいの(小学生のような感想)
……いや、そこじゃない、キモがそこじゃないのは判ってますよー。はー、いつ迄経ってもこういうことは憶えているもんだな。
もう一度観に行くのでそのときにもうちょっと突っ込んで書きます。
メモ:
・1939年発表の三好十郎作品。横文字が多く出てくるので多少現代向けに書きなおしたのかな?と思ったが、そのままだった。テキストはこちらで読めます→青空文庫:『浮標』三好十郎
・植田正治の写真がモチーフのヴィジュアル
・椅子に座っている(その場に出演していない)ひとたちの顔や目線の移動を演出で指定、あるいは役者とのやりとりを通して決定している部分がありそう。自分に関する台詞をその人物は(ストーリー上)聴いていない設定だが、舞台上で椅子に座って聴いている。登場前の伊佐子の様子に顕著
・折り合いをつけると言うこと
・何故か客入れがソウルセット
・新国立の『浮標』(2002年)で五郎を演じた生瀬さんがいらしてました。どういう思いでご覧になっていたのかな
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