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2010年11月04日(木) ■ |
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『Parabolica Jam '10』 |
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『Parabolica Jam '10』@Shibuya CLUB QUATTRO
ここ数年頻繁に来日し、『We Jam Econo』と冠したイヴェントも行っているマイク・ワット。昨年は行けなかった。結果的にはその後行かなくてよかったと思える出来事があり、この判断は間違っていなかった。時々この自分の勘の良さがいやになるわー。出演者がどうこう、と言う話じゃないですよ。
それはともかく、We Jam Econoと言えばMinutemen。リアルタイムでは聴く/観ることが出来なかった。日本のバンドやミュージシャンと親交を深め、数多くのセッションとツアーを行ってきたマイクさんはとても穏やかな印象。それは清濁併せ呑んだ果ての姿のようにも思える、勿論進行形で。マイクさんの荒れた姿を私は見たことがない。今年の『We Jam Econo '10』は札幌で開催。その前段階のツアー『Parabolica JAPAN TOUR 2010』を観てきました(この中の東名阪3公演が『Parabolica Jam '10』)。連続29日間のツアー。Mike Watt + The Missingmenは8日目から合流、22日間を休みなしで演奏してまわる。移動、演奏、移動、演奏。
・『パッとしないワット、脱力な快作』
この挑発的な見出しは好きではないが、内容には共感するところがある。ただしそれに落胆していた訳ではなくて、今マイクさんはこういうことがやりたいんだな、その“今”に立ち会えるのは嬉しいことだなと思っていた。しかし当時のマイクさんの姿を見てみたかった、と思ったことは何度もあった。そして今回、新譜の発表とともに、それを目撃することが出来た。
確かに当時そのままなんてことはない。いつまでも若い、なんてことは誰にも有り得ない。若さは二度と戻らないものだが、それと引き換えにいろんなものを感じとることが出来るようになる。直前迄杖をついていて、アンプを支えにやっとステージに立ったマイクさんは、「ガンバル」と言って演奏を始めた。
ノンストップの30曲。拍手する間も与えない。The Missingmenふたりとのアンサンブルは不安定ギリギリの緊張感溢れるもの。絶え間なく性急に、次々と叩き出されるフレーズとそれを受ける絶妙な居合が強烈なグルーヴを生み出していく。無邪気な狂犬のような明るさと暗さ、落ち着いた古兵の目線、仲間を信頼する勇気が同列にある。しかし彼らはたったひとりで音と向かい合っている。寸前迄フロアをふらふらしてたのに。寸前迄歩くのがやっとだったのに。気が付くと心配や不安は頭から飛んでいた。ここには音楽しかない。音楽を信じているひとがここにいる。マイクさんの姿は、神々しくすら見えた。ひたすら見る、ひたすら聴く。iPhoneで録音?写メ?くそくらえだ。刻み付けた感覚が残ればいい。それを失うのは死ぬ時だ。
思い描いていたMinutemenの彼、と言うだけではこんなこと迄は思わない。ここ数年の活動がこのための準備だったとは言わないが、ジャズ畑のひとたちとのセッション、インプロ、若手とのやりとりを経ていなければ今回の新譜、今日のような演奏はなかった筈だ。手法としてもそうだし、在り方としてもだ。今の彼の姿をここで見ることが出来て嬉しい。彼はオーディエンスを「ソンケイ」していると言った。有難う、私もマイクさんのこと尊敬してる。
これだ、こんなマイク・ワットが見たかったんだ。
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よだん: ・リラックマはぬいぐるみだけでなく根付もペグにぶらさがっていました(笑)どんどん増えるとよい ・ルー・バーロウソロは3分の2がギター、残りをベース、最後にギターで弾き語り。含羞という言葉が浮かぶ美しいものでした。来年はセバドーやるって言ってたよ ・恒例オーラスのファンハウスセッションでは、そのルーがハンドマイクでシャウト&タンバリン担当!やはりはっちゃけきれないはにかみやさんな挙動で好感度アーップ ・Adebisi Shankちょう好みー!この手の算数みたいなのだいすきー! ・アイルランドのバンドなのでベースのひとのマスクには深い意味があるのかも知れないが、「スケバン刑事で梁山泊から救助された後の多聞寺忍みたい…」(この説明解るひとどのくらいいるのか)と思ってしまってニヤニヤしちゃった…ご、ごめん…… ・しかしベースのひとはいろいろとアホな子キャラクターで非常に面白かったので、まあいいや(笑)これからは勝手に忍と呼ぶ ・あれだ…あのアホの子挙動はneco眠るを思い出した…… ・Adebisi Shankのセッティング中、The Missingmenのトムさんがギターを背負ったままフロアでお客と話し込んでいた。素敵ー ・遅刻したのでLITEは観られず、残念
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