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2010年04月18日(日)
『ザンジバルナイト in 野音2010』

『ザンジバルナイト in 野音2010』@日比谷野外大音楽堂

(昨日からの続き)と言いつつ、真剣にステージに立ってます!なんてリリーさんやみうらじゅんはなんだか気持ち悪いな…(笑)。そんなゆるゆるイヴェント。そういうこっちもゆるゆるで、「今年で三年目で〜す」と言うMCを聞いてあれ、三回とも観てる!皆勤してるやん!と気付く。

そういえばリリーさん、「晴れてよかったですねえ。昨日の野音は怒髪天だったんで、昨日降れと思ってました」と言っていた(笑)こういう腹黒いユルさがいいんだよね……。バチが当たれば因果応報です、それでいいんです。

あとあれだ、話していてようやく気付いたが、ずーーーっとザンジバルとオフレコジャンボリーを混同していた。どっちにもリリーさんが出ている、箭内さんがうっすら関わっている(ような気がする…でも今回箭内さんからは花が届いていた。お客さん側なの?)、あとみうらさんとかトモロヲさんとかグループ魂界隈とか、そしてSDPにソウルセットと被りも多いし…このユルさ加減からして、どうしてここにバリバリ硬派な音を出すスライマングースがいるのか判らん……今回は出演してませんでしたが(はなちゃんはTOKYO MOOD PUNKSに出ていたが)。と言いつつ、川辺ヒロシやSDPのシリアスな面、彼らが対峙してきたことはバリバリ硬派なので、うっすら納得もしている。その乗りこなし方は軽やかで、真摯で、数々の別れを繰り返し乍らどこ迄も走っていく。

と言う訳で毎回誰が出るのか把握していないまま出掛けていきます。ここらへんは無条件に信用しているなあ。しかし今回サンボマスターがちょっと浮いていた。いや、すごくいいライヴだったの。でも、ちょっと面喰らった。あの流れのまま終わったから拍子抜けしてしまった。

ゾノネムがゆるゆる下ネタラップを噛ました後に、曽我部恵一BAND。ウクレレえいじは時間配分を間違えて、終盤のネタはひたすらコールアンドレスポンスと歌に終始(笑)。そしていつの間にか「ザンジバル学園に入学って感じで!」とSCANDAL。い、いいの?こんなかわいくて演奏も歌もしっかりしているガールズバンドなのに、ザンジバルに関わって!いろいろ失うものも多いんじゃないのか…思えばこのひとたちオフレコジャンボリーにも出ていたわ。その時はまだひとり17歳で、最後のセッションには出てこれなかったんだわ(深夜になったので)。リリーさんがだまくらかして入学させちゃったのかしら(笑)。

そして綺麗な青いカーディガン姿でふらっと、MATSURI STUDIOからやって参りました向井秀徳アコースティック&エレクトリック。アコギ一本、ノンエフェクト、ヴォーカルのエコーやループは全部自分の口で繰り返し。フェイドアウトも自力です、「My Crazy Feeling」。「二日酔いで吐きそうです」と言った先から缶ビールで迎え酒、白昼の「The Days of NEKOMACHI」。ユーミンのカヴァー「守ってあげたい」は白眉。ホント格好いいわこのひと……。

SAKEROCKは、メンバー出てきたリハからそのまま本番。リハの時思い出したようにハマケンが踊り唄い、皆微笑ましく見守る。あーマンチカンハマケン、かわいいねー。でもこのひとのTbの音ほんと好き、遊び疲れた夕方、帰りたくないのに辺りが暗くなってともだちも帰っちゃって、とぼとぼ家路に着く時に聴こえてきそうな音。そんな素敵な音を出すのに、ハマケンは乳首を見せまーすとシャツをめくってくねくね踊ってくれました。やれやれとたしなめる星野くん面白かった…。

峯田くんは一年振りにひとまえで唄うそうで、と言うことは、前回のそれって昨年のザンジバルかい。しかし新曲含めどれも今この時にしか聴けない切実さで、こちらも聴いていて気付けば掌に爪が食い込んでるくらい緊張して聴いた。話すことはゆるゆるだし、下ネタ多いしなんだけど、このひとの歌はやっぱりすごいな…。喉はもう元には戻らない気がする、でもだからこそあの声で唄えるものもあるのかも知れないし、それを待っているひとはとても沢山いるんだろうな。無事新譜が出ますように。三浦くん演出『裏切りの街』の劇中音楽はリリースされるそうでよかったねえ。

TOKYO MOOD PUNKSで富澤さんが出てきたら一瞬ドキッとした。アベくんのこと思い出しちゃった……。はなちゃんがリリーさんデザインの萌絵のTシャツを着(せられ)ていたのがすごく貴重。はなちゃん、いいの…?(泣)みうらじゅんさんは山田五郎さんもやってきて、いや〜な歌を。いや〜なんだけど、痛いんだよねえ…。

そうこうするうちDJブースが2セット搬入。あれ、上手側のあれって、ヒロシくんのセッティングだよね…今日は出ないんじゃなかったっけ…?と思っていたら、出たーSDPとソウルセット!スチャセット!おわわわすっごい格好いい、しかもバンドセットじゃないソウルセットってすっっっっっごい久し振りだよ!?ヒロシくんの、BOSE曰く「いつにも増してもっこもこの音を出しています」なトラックがもうっすっごい格好いい!それとガップリ四つに組むシンコのトラック!そこにビッケとBOSEとANIと、かせきにロボ宙が乗っかる!か、か、かっこういい……うわごとのような感想しか出ない。

しかも俊美くんが具合悪いってことで、息子のトーイくんが唄いにきました。「あ、あの、お父さんが、具合悪くなっちゃって……」と、「父」「パパ」「親父」のどれでもなく「お父さん」と言ったのがすごいツボ。その上声が俊美にそっくり!もうびっくり…BOSEが言ってたけどほんと「ちっちゃい俊美くんみたい」だった。「地方はこれで回れるんじゃないの?」と迄(笑)。

BOSEやANIが気遣って、ところどころで腕を引っ張って前につれていったりしていたのにもジーン。ここにいる兄さんら、皆この子が赤ん坊の時から知ってて一緒に遊んだりしてたんだよね……。あーこういうの観ると、長生きしてよかったと思う…そんでもっと長生きしてこういうのもっと沢山観たいと思う……(涙)。あートーイはいい子だなー!兄さんたちも素敵で格好いいよ!俊美くんおおごとじゃありませんように、はやくよくなりますように。

BOSEがシンコのことを「My DJ」つったのにもジーンときた。

個人的にはここでもう電池が切れた感じで、あとはまったり観ました…いやずっとまったり観てたんだけど。頂いたおやつ(有難うございます!)とか食べつつ。猫ひろしもYO-KINGもサンボマスターもよかったよ……いい歌いいネタだったよ。サンボの三人、皆痩せたと言うかシュッとなりましたね。それにしてもサンボは熱かった。これ迄のゆるゆるさから一変、むちゃ熱い!熱い!サンボのファンも熱い!ところどころ酔っ払って転んだりしてるひともいる!今回警備もゆるゆるで、前はブロック毎にいたスタッフもいなかったので、立ち見客がBブロックにもなだれ込んできてカオスってました。それでも殺伐とした感じにならないところがザンジバルなんですかね……。

後で気付いたがサンボマスターって福島県人で、俊美と同郷なのか。そして箭内さんも福島で、だからままどおるズでザンジバル出たのか。箭内さんてバックホーンの松田くんとも福島県人ユニット(ゆべしス)組んでるよね(笑)。『風とロック』のバックホーン特集面白かったなあ。おらも栄純を見習ってリーゼントにするぜ!(嘘)と、脱線したまま終わる。はあー、スチャセット本当に格好よかった、観られてよかった……。