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2009年10月31日(土)
『ろじ式』とか

維新派『ろじ式〜とおくから、呼び声が、きこえる〜』@にしすがも創造舎

西巣鴨初めて行った。巣鴨乗り換えで自然に脳内に流れる「今夜、巣鴨でぇ〜♪」。そういえば来年頭の面影@クアトロ、対バンが新感線でもおなじみ冠さんのバンドなんですね。また異種格闘技戦ですわね……。

着いたところは廃校。劇場としてだけでなく、ワークショップ等もやっているようで、世田谷ものづくり学校みたいな感じかな。メイン劇場は体育館だったようでした。維新派は野外にセットを作り込んでるのを観るのがいちばんなんだけど、東京ではなかなかそれが出来ない。屋内で変則的な感じはしましたが、廃屋と言うありもんの中で観るのもまたいいもんですな。

と言う訳で維新派を生で観たのは晴海でやった東京晴海演劇祭の『ヂャンヂャン☆オペラ ノスタルジア』以来。調べてみたら1992年、シェー、17年振り。で、この時は端から観てる分には判らなかったんだがトラブルがあったのか、松本さんが「なにやっとんじゃ、こら」と役者にキックを入れてるのが丸見え(まだハケてませんよ!)だったのでその思い出が強く(笑)、心穏やかに観たのは初めてだったような。

音楽はおなじみ内橋和久さん。タイトルから『ねじ式』を連想しましたが、ろじ=路地でした。あーでも見知らぬ街に迷い込むような感じは『ねじ式』もモチーフにあったのかな。生物の進化、旅、少年と少女、群唱、そして維新派弁。この辺りは普遍。公衆電話への独白等は普通の言葉(イントネーションは関西)で話します。ストーリーを追うより、その場で起こることをボーッとただただ観、そこに流れる音楽とも言葉ともつかない音をただただ聴いて、その時自分の中に生じたひっかかりやあたたかみ、恐怖や安らぎを持って帰る感じ。10に区切られたシーンは目の前を通り過ぎて行って、自分だけが取り残される寂しさもあります。維新派て旅団みたいだもんなあ。

そーれにしても、メンバーは殆ど入れ替わっているだろうに(衣裳、メイクだけではカヴァー出来ない身体のヴィジュアルからして、ずっと在籍している役者っていない気がするんだが)質感が全く変わってなかったのがなんか衝撃だった…少年マルタが参加している時期もあったけど、今はゲスト的な位置のひとは呼ばないでいるんだろうし。サさんが「海外公演に行ったら『ちっちゃい子たちががんばってるねえ〜』とか頭なでられそうだよね」と言っていたけど(笑)実際の演者の平均年齢っていくつくらいなんだろう。しかしまあそんなもん超越してるんだよと言われたら素直に納得しちゃいますが。旅団は時の狭間も自在にパレードして行くのかな。

維新派は公演地に屋台村も持ってくるんで、終演後はそこでうろうろ。にしすがも創造舎にはcamo-cafeと言うカフェがあり、営業が終わっていたお店の前で「うまそう…」とメニューを見ていたら、お店のひとが「今日は屋台村に入って営業してますよ」と声をかけてくれたのでした。camo-cafeのブログでも屋台村が紹介されていました

屋台村『ろじしきのろじ』建築の様子はこちら↓



今度ここに来た時には、まっさらなくなっている訳で。うーん、旅団。帽子とか買っちゃった。かわいい。サさん(アパレル職)がそこのニット作家さんと染色について熱く語り合っていたのが面白かった。

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■そんで
帰宅して、http://www.thee.asiaを見てぼんやり。『THEE DVD BOX』リリース日は私の誕生日ですが、自分で自分にプレゼントか。そりゃ罰ゲームか。
音楽系のニュースサイトで軒並み「映画で再結成!」って見出しになっているのにいらつく。
しかしアベくんの誕生日迄に完成させる、とか、各パッケージの価格とかを見るにつけ、のうやん始めミッシェルのスタッフへの好感度はいつも高い