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2009年10月22日(木)
『晴れた日は巨大仏を見に』とか

DRIVE TO 2010のチケットをたてつづけにパーにしている。『サロメ』の初日も行けなかったよーい。シャンプーハットももう無理だ…また評判いいんだこれが(泣)。そうこうしているうちに圭史ィにめでたいことやトレントにめでたいことがあり、なんつうかひとの幸せが和みのもとになっている今月でございます。トレントの新郎姿かわいいよ…嫁さんも綺麗!

DRIVE TO 2010でのメトロは加藤和彦さんのカヴァーをやったそうで、聴きたかったな。ヨタロウさん、HONZIの時は相当参っていたし心配。メトロも皆が元気なうちにどんどんやっておくれよ。でも来月のワンマンには行けないんだよ(泣)。うー、間がわるい。

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■『晴れた日は巨大仏を見に』宮田珠己
中村まことさんがオススメ本として紹介されていて、これは…と思い。書店で検索すると文庫情報が出ていたので探すも見付からず、店員さんに訊いたら発売前だった。なんだかすごく楽しみにしていたみたいで恥ずかしい…データベースは店頭に置かれてから更新してください……。
と言う訳で発売日に買いました。やっぱりすごく楽しみにしてたのか。
「マヌ景」として、日本全国の巨大仏を紹介。巨大の定義は「40m以上、ウルトラマンよりデカいこと」。いい定義だね!これが結構あるんだ…何考えて作ってるんだって言う。デカいことそのものではなく、そのデカいものが「ぬっ」とある異様な風景こそが惹かれる理由との結論。成程確かにそうかもしれない。webを見てまわるとかなりの数の巨大仏巡りサイトが見付かるし、皆そういう違和感を目にしたくて出かけて行くのでしょうね。あの「ギョッ」とする瞬間は、なかなか中毒性がありますし。異世界への入口が突然出現したようなちょっとした気味わるさと、思わず笑いが漏れる奇妙な風景はSF的でもある。
「何考えて作ってるんだ」と言うことへの見解と、それに対する地元住民の反応の冷たさ、無関心さも書かれています。ちなみに淡路市の世界平和大観音は、この本が書かれた後の2006年に閉鎖され、そのまま放置されているそう。設立者が亡くなった後、子孫がこんなん受け継ぎたくありませんと相続権を放棄してしまったそうです。1995年の震災にも耐えましたが、老朽化が激しく崩落したらどうしようと怖がられているとのこと。困ったね…。この大観音、ルックスもなんか間が抜けてるからわびしさも人一倍です。あ、ひとじゃないか。
仙台大観音は実際に行ったことがある。その仙台大観音、ハードカバー版では表紙だったのでした。ああ、マヌ景。
写真も沢山掲載されており、「ぬっ」「ギョッ」を仮想体験出来ます。冷めた文体で淡々とツッコミを入れ続けるテキストも面白く読めます

■ちなみに
この本の著者が巨大仏を意識したのは大船観音が最初だそうですが、こちらは上半身のみ(下半身が地中に埋まってるっぽい)で25mなので、別枠として紹介されていました。あー鎌倉行く時大船駅に近付くとワクワクしてくるもんね。あんなんちっちゃい頃見てたらそりゃ刷り込まれるわ

■ちなみに2
フジロックに行く為上越新幹線に乗ると、車中から高崎白衣大観音が見られます。最初見付けた時驚いたなー。帰ってきて即調べた(笑)

■どうでもいいが
信仰云々関係なしに寺社仏閣等がレジャー地になっているのって、不謹慎だけど面白い。自然にひとが集って憩える場所になっていると言えば聞こえがいいのかしらん。
ちょっとズレるが、小学生の頃遠足でしょっちゅう行っていた都島公園は陸軍墓地だった。特攻隊の慰霊碑や戦没者の納骨堂の横でドッヂボールとかしてた訳ですよ(笑)。緑も多くてきれいなとこですけどね…春は桜が満開になって花見客が沢山くるし。まあそういうのが自然に身近にあることはむしろいいことなのかな。勿論こういう戦没者慰霊施設は今後増えていってほしくないし、戦争も二度とないのがいちばんですが