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2009年07月04日(土) ■ |
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『異人たちとの夏』初日とかはげたかとか |
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■はげたかネタ ・Hidetoshi Iwasaki's Blog ----- 投資銀行スタンリーの証券化商品を買い集め、一気に換金の請求をかけて、スタンリーが資金手当てに失敗するよう仕組むあたりは、現実にはありえません。 ----- や、なんか逆にホッとしたわ……。あのさあ鷲津、もうあれよ、こんなおっかない仕事やめれー!夢のうどん屋(原作参照)をオープンしようよ!(泣)お店の経営あれこれについては西野に教えてもらえ!
■『異人〜』の後 有楽町ガード下のドイツ料理屋でおっちゃん客に紛れて「M&Aが!」「株式公開買付がさ!」「サブプライムローンが!」「投げ売りで買い支えで!」「自主再建っつってもさ!」とか話してても、それは『ハゲタカ』と『サラリーマン金太郎』の話なのであった
■そして一致した意見が 「劉役をエンケンがやってもあんなに同情は呼ばないだろうねえ」「すんごい憎たらしいえげつな〜い敵役になるよね」だった(笑) しかし「エンケンがやったからこそアカマの社長の気の毒さ加減に感情移入しちゃったよ〜」「やっぱりあの世代には共感する部分がある」「彼なりにがんばってるんだよね」「でもがんばっても出来ない子は出来ないんだね……」であった(泣)
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『異人たちとの夏』@シアタークリエ
いやーっほんっといい仕事をしますねー!(えらそう)初日なので以下なるべくネタバレしない方向で…。でもちょっとバレありますので、未見の方はご注意ください。
90年代からここらへんの芝居を観て来ているひとにはハッとする台詞がありました。原作に、映画にこの台詞はあっただろうか…今は思い出せないけれど、この台詞を聞いた瞬間、少なくとも私はあのひとのことを思い出した。有名な言葉ではあるし、誰にもあてはまることだけど、やっぱり連想してしまうことはあるものだ。こうやっていろんなひとにこの言葉が伝わり、それを忘れないで、憶えておくことが出来れば、いろんなひとと会うことが出来る。そこには生きているひとがいる。
・一幕60分、休憩20分、二幕70分 ・スズカツさん本人がブログに書いていた通り、客入れの曲が変わっています ・なんかもーその時点で感慨深いもんがあった ・音楽のクレジットがないので気になるー。劇中重要なキーワードとなる、あの曲のアレンジとか、誰がやったんだろう ・音響はお馴染み井上正弘さん。照明は倉本泰史さん。このひとの音を聴き乍ら、このひとの照明からじんわり暗転に繋がる時間はとても居心地がいい。これから芝居に入っていくんだなあと言う気持ちにふわっと移れる
・移動と時間の経過がテンポよく観られます ・スズカツさんの書くテキストって、決して話しやすいものではないと思うんだけど、いやはや今回のキャストの話す言葉の淀みのないことと言ったら! ・もう、するするするする〜って言う。詰まるとか、そんなことすら思わない程自然 ・自然だからこそ心にぐさぐさくる。ちょっとしたさりげない言葉であっても ・あの原作にこのキャストにこのスタッフなら間違いなかろうってのが大概の予想だと思いますし、そうなると当然観る側の目も厳しくなるもんですが、いやもうねえ…いいですわ……うう
・意外なところで意外な笑いが出るのも面白かったです ・でもああ言う時って必死だから、端から見ると滑稽なものかも知れないな
もともと原作も映画も大好きで思い入れがあった作品ですが、舞台版も思い出深いものになりそうです。たらればの世界、奇蹟が起こる世界、あのひとに会えたらいいのに、あのひととまた話せれば、触れられればいいのに。誰しもそういう思い出はあると思います。たらればが後悔になるか、よき思い出になるか。この物語はひとの思いを昇華に導いてくれるものだと思います。
本日はA席、最後列。演出家よりも後ろの席でした(苦笑)でも全体像が観られてよかった。来週はすきやきのいい匂いが漂ってきそうな前で観ますー楽しみ。次回はもっとストーリーと登場人物につっこんだ感想を書きます。
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