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2009年01月25日(日) ■ |
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『リチャード三世』と面影ラッキーホール |
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いのうえ meets シェイクスピア『リチャード三世』@赤坂ACTシアター
うんぬぬぬ、『レッドクリフ』かと思うような親切っぷりでした。『レッドクリフ』本編のことではなくて、エイベックスが手掛けた制作の部分ですね。パロディギリギリで参考にしたのではないかと思ってしまった。
イングランドの歴史大河ドラマの1エピソードである『リチャード三世』を初見でも理解出来るように、本編に入る迄の概略テキストが配布されています。そして本編に入る前に、ナレーションと舞台上に置かれたモニター字幕でも補足。冒頭のリチャードの独白も、台詞字幕がモニターに提示されます。以降もそれは続き、大事な台詞には字幕が付く。日本語上演のところをです。ちなみに二階席から観ましたが、決して台詞が聴き取りにくいことはありませんでした。ふるちんは滑舌悪い定評がありますが(笑)今回は素晴らしくよく聴こえたよ!口跡がいい。膨大な翻訳調、詩的な台詞を楽々謡いこなしているようにすら感じました。
楽々、と言えばいちばんすごかったのは銀粉蝶さん。もう台詞にすら聴こえない、役にしか見えない。この日は当然のように皆無でしたが、もし彼女が噛むことがあったとしても、役が言い淀んだとしか思えないのではないだろうか。ほら、台詞じゃなくても人間喋る時って普通に噛むこともあるでしょう。きっとそうとしか見えなかったのではと思う。それくらいマーガレットだったんです。いやあ…すごかった。かつて王妃だった三人…マーガレット=銀粉蝶さん、故ヨーク公爵夫人=三田和代さん、エリザベス=久世星佳さんのシーンはどれも素晴らしかった。
いのうえさん、満を持してのシェイクスピア初演出です。現代的なアレンジ(携帯多用、LIVE映像多用、マクドナルド大好きリチャ等)は多々あったものの、ギャグを極力抑え、戯曲に真っ向勝負を挑んだ演出でした。
「何が何でも楽しませる=理解させる」「解らない(から面白くない)では帰さない」と言ういのうえさんの徹底振りは毎回のことですし、その姿勢には頭が下がりますし立派だと思います。でも、ここ迄やられてしまうと、観客ってそんなに信用されてないのかなとしょんぼりもするのです。そして、そこ迄しても停滞するシーンがある。『リチャード三世』は面白い物語ではありますが、同時にとても料理するのが難しい。うーん、やっぱり蜷川さんてすごいんだなと思う……。
テーマとして全編に使われていたのはThe Whoの「Love Reign O'er Me」。パールジャムもカヴァーしてるあれです。ちょっと嬉しかった。しかし使用されていたヴァージョンは初めて聴いた気がする。オリジナルはもっと…ピアノと弦がドカーンと入ってなかったっけ。何に入ってるヴァージョンだろう。それとも音響の妙で違って聴こえたのかな。
若松武史さんファンっぽいアングラ好きっぽい年配の方が近くの席にいたんですが、終演後「ちょっとしか出なかった…」としょんぼりしていた(苦笑)贅沢なキャスティングですよねえ。
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面影ラッキーホール@SHIBUYA CLUB QUATTRO
アッキーとふるちんはなんか被る…(笑)ハシゴです。いつもと変わらずな感じでしたが、そしていつもと変わらず面白かったのですが、アルバム発売記念ツアーなんですよねこれって。ち、違ったっけ?ワンマンなのでたっぷり聴けたよー。すごい盛り上がりでござった。アッキーの言う通り「(下の)BOOK OFFを揺らせー!」てなもんでした。
岡村ちゃんコーナー初めて聴いた。もうフロアはインビな笑いでいっぱいですよ…エロい、エロいよアッキー!バカ過ぎるー!ステキー!
いやはやもう何も言うことなど…素敵だ!これからはマスを相手にしていくので、コアなファンはどんどん斬っていくそうです。B'zとか聴くひととかを相手にしていくそうです。あの歌詞でそれが出来るならそれは見ものだ!むしろそんな面影を観たい!とゲラゲラ笑い乍らも「東京(じゃ)ナイトクラブ(は)」ではちょっと涙ぐんでしまいました。ううう。
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